2. 国際価格の動向
最終更新日:2015年9月10日
2. 国際価格の動向
2015年9月
ニューヨーク粗糖相場の動き(7/1〜8/20)
〜およそ7年半ぶりの低価格水準となる10セント台に下落〜
ニューヨーク粗糖先物相場(期近10月限)は、7月9日に1ポンド当たり11.90セントに値を下げたものの、国際砂糖機関(ISO)が2015年以降の国際市場の砂糖需給が逼迫するとの予測を発表したことに加え、ブラジル産サトウキビのエタノール仕向け量の増加、タイの天候不順などが相場の押し上げ材料となり、14日には同12.64セントとなった。しかし、タイの主要輸出先国であるインドネシアの輸入枠が市場予想を下回ったことや米ドル高が進んだことにより、17日に再び12セント台を割り込んだ後、31日には同11.14セントとなった。
8月に入ると、ブラジルのレアルが12年ぶりの安値まで下落したことにより、8月3日に同10.89セントと11セント台を割り込んでから、13日には同10.49セントまで値を下げ、7年ぶりの低価格水準となった。その後も、インドの干ばつの影響が懸念されたものの、レアルの先安観が強く、ブラジルのサトウキビ圧搾作業が加速していることなどが圧迫材料となって弱含みで推移し、20日には同10.62セントとなった。
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