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2. 主要国の砂糖需給(2014/15年度9月予測値)

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最終更新日:2015年10月9日

2. 主要国の砂糖需給(2014/15年度9月予測値)

2015年10月

 
【生産量】
 2014/15年度の主要国の砂糖生産量は、ブラジルはエタノール向けが拡大していることから3819万トン(前年度比5.8%減)とやや減少が見込まれる。インドは天候に恵まれたことから3052万トン(同16.2%増)、EUは主要生産国であるドイツおよびフランスにおいて、播種時期および生育時期ともに天候に恵まれたことから1925万トン(同15.6%増)といずれも大幅な増加が見込まれる。タイはサトウキビ生産量が増加したものの干ばつによる製糖歩留まりの低下により1168万トン(同0.4%減)と前年度並み、中国はサトウキビの生産地域の天候不順により1141万トン(同20.7%減)と大幅な減少が見込まれる(図2)。

 米国は777万トン(同1.2%増)、メキシコは635万トン(同0.5%減)と、ともにほぼ前年度並みと見込まれる。パキスタンは国内の供給過剰を背景にサトウキビから他作物に転換した農家が増加したことから564万トン(同6.9%減)とかなりの減少が見込まれる。ロシアは、製糖歩留まりが向上したことから481万トン(同1.1%増)の見込みである。

【消費量】
 2014/15年度の主要国の砂糖消費量は、経済成長に伴い1人当たりの消費量が増加しているインド、中国、インドネシア、パキスタン、メキシコがそれぞれ、2632万トン(前年度比3.2%増)、1655万トン(同2.0%増)、631万トン(同2.0%増)、503万トン(同2.5%増)、485万トン(同7.1%増)と前年度を上回る見込みである。ブラジル、EU、米国、ロシアは前年度並みと見込まれる。

【輸入量】
 2014 /15年度の主要国の砂糖輸入量については、中国は生産量の減少から541万トン(前年度比50.1%増)と大幅に増加し、インドネシアはその高い在庫水準から353万トン(同14.4%減)とかなりの減少が見込まれる。

 EUは生産量がかなり増加することから318万トン(同18.8%減)と大幅に減少、米国も生産量の増加から、303万トン(同10.4%減)とかなりの減少が見込まれる。バングラデシュでは消費量がやや増加する中で、生産量がかなり減少することから輸入量が248万トン(同22.8%増)と大幅な増加が見込まれる。

【輸出量】
 2014/15年度の主要国の砂糖輸出量は、ブラジルは生産量の減少に伴い2487万トン(前年度比12.9%減)とかなりの減少が見込まれるものの、タイが771万トン(同20.2%増)とブラジルの減少分の一部を補完する見込みである。グアテマラは、中国向けの輸出が好調のため、252万トン(同34.4%増)と大幅な増加が見込まれる。豪州、EU、キューバ、コロンビアは生産量の増加に伴いそれぞれ357万トン(同15.8%増)、165万トン(同5.8%増)、125万トン(同31.2%増)、92万トン(同64.0%増)の見込みである。

 インドは国際相場の低迷などにより輸出が滞っていることから、245万トン(同14.6%減)とかなりの減少、メキシコは主要輸出先国である米国向けの輸出が制限されている(注)ことから149万トン(同44.0%減)と大幅な減少が見込まれる。

(注)メキシコ産の安価な精製糖の輸入の急増後、2014年12月に両国間で合意した内容に基づき、メキシコ産砂糖の輸出上限数量(2015年3月時点の上限数量は138万トン)が設けられた。
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