3. 国際価格の動向
最終更新日:2015年10月9日
3. 国際価格の動向
2015年10月
ニューヨーク粗糖相場の動き(8/3〜9/18)
〜主要国の不安材料を背景に、10〜11セント台で軟調に推移〜
ニューヨーク粗糖先物相場(期近10月限)は、ブラジルの砂糖輸出の追い風となるレアルが12年ぶりに安値をつけたことや天候に恵まれサトウキビ圧搾が順調なことから、8月3日に1ポンド当たり10.89セントと同11セント台を割り込んだ。その後も強材料がないことから弱含みで推移し、24日は、中国の景気の先行不安を背景とした売りが加わって、7年ぶりの低価格水準となる同10.39セントまで値を下げた。しかし翌25日には、エルニーニョ現象による干ばつの影響からタイやインドの減産予測が強材料となり、同10.60セントまで値を戻し、27日には同11.06セントを付けた。
9月に入り、この強材料に加え、ブラジルで降雨が続くとの予報による圧搾の遅れに対する不安から、3日は同11.34セント、その後も上げ基調により11日には同11.66セントを付けたが、18日に、インド政府が2015/ 16年度の輸出割当数量を400万トンと設定したことにより、今後の供給過剰が懸念されたことで同10.96セントに下落した。
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