2014/15年度の砂糖生産量、輸出量はともにかなり増加見込み
2014/15砂糖年度(4月〜翌3月)は、サトウキビの収穫面積が39万ヘクタール(前年度比5.9%増)とやや拡大することから、生産量は3224万トン(同5.6%増)となり、砂糖の生産量は470万トン(同10.7%増)と、前年度に比べかなり増加する見込みである(
表7)。また、砂糖の輸出量は増産に伴い357万トン(同15.9%増)とかなり大きく増加する見込みである。
2015/16年度の砂糖生産量はわずかに増加、輸出量はかなりの増加見込み
2015/16年度は、サトウキビの収穫面積が39万ヘクタール(前年度比0.2%増)とほぼ前年度並みと見込まれるが、主産地であるクイーンズランド州で懸念されていた降雨量不足も回復しつつあることから、生産量は3305万トン(同2.5%増)とわずかに増加する見込みである。また、砂糖の生産量は479万トン(同2.0%増)とわずかに増加し、輸出量は381万トン(前年度比6.8%増)とかなりの増加が見込まれる。
一方、豪州農業資源経済科学局(ABARES)が発表した10月時点の2015/16年度の生産予測によると、砂糖の生産量は500万トン(前年度比6.4%増)、輸出量は364万トン(同8.8%増)と見込まれる。
なお、豪州政府によると、去る10月5日に大筋合意に至った環太平洋パートナーシップ協定(TPP)交渉において、米国に対し、年間6万5000トンの追加輸出枠が設定された。これによって、米国への粗糖の割当数量は、年間15万トンとなり、ブラジル、ドミニカ共和国に次ぐ規模となる。