【市場価格】
10月の上白糖大袋価格(日経相場)は、東京は1キログラム当たり183〜186円、大阪は同184〜186円、名古屋は同187〜189円、関門は同187〜189円となった。10〜12月期の平均輸入価格の引き下げを受け、製糖メーカーが出荷価格を同2円引き下げたことから、東京、大阪では9日、名古屋、関門では13日以降の価格が同2円下落した。
また、同月の本グラニュー糖大袋価格(日経相場)は、東京は同188〜191円、大阪は同189〜191円、名古屋は同192〜194円となった。上白糖と同様に東京、大阪では9日、名古屋では13日以降の価格が同2円下落した。
10月の異性化糖の大口需要家向け価格(果糖分55%、東京、タンクローリーもの)は、1キログラム当たり137円〜138円と、前月と同水準で推移した。
【小売価格】
10月の上白糖小袋の平均小売価格は前月からわずかに上昇
日経POSデータ(全国200店舗)によると、10月の小袋(1キログラム)のスーパーにおける上白糖の平均小売価格は、184.5円(前年同月比0.3円高、前月比0.7円高)であった。
同月の地域別
(注)の平均小売価格は、次の通りであった。
北海道 175.3円 (前年同月比2.0円安、前月比0.4円安)
東北 188.0円 (同5.7円安、同0.3円高)
関東など 185.0円 (同8.0円高、同3.5円高)
首都圏 186.4円 (同0.6円安、同0.8円高)
中部 184.8円 (同6.2円高、同0.1円安)
関西 176.8円 (同9.1円安、同0.7円安)
中国・四国 198.0円 (同3.5円高、同0.8円安)
九州 183.0円 (同0.3円高、同1.2円高)
前月と同様に最も高かったのは中国・四国で、最も安かった北海道との価格差は22.7円であった。
(注)地域の内訳は次の通りである。以下、グラニュー糖および三温糖も同じである。
関東など:茨城県、栃木県、群馬県、長野県、山梨県、静岡県
首都圏:東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県
中部:新潟県、富山県、石川県、福井県、岐阜県、三重県、愛知県
関西:大阪府、兵庫県、京都府、滋賀県、和歌山県、奈良県
10月のグラニュー糖小袋の平均小売価格は九州で前年同月から16.9円上昇
日経POSデータ(全国200店舗)によると、10月の小袋(1キログラム)のスーパーにおけるグラニュー糖の平均小売価格は、226.5円(前年同月比1.3円高、前月比0.2円高)であった。
同月の地域別の平均小売価格は、次の通りであった。
北海道 184.5円 (前年同月比1.4円高、前月比1.2円安)
東北 231.6円 (同1.1円安、前月同)
関東など 246.1円 (同0.6円高、前月同)
首都圏 236.5円 (同0.4円安、同0.6円安)
中部 228.6円 (同4.1円高、同2.5円高)
関西 207.4円 (同0.4円安、同0.1円安)
中国・四国 229.6円 (前年同月同、前月同)
九州 230.4円 (同16.9円高、同1.1円高)
前月と同様に最も高かったのは関東などで、最も安かった北海道との価格差は61.6円であった。
10月の三温糖小袋の平均小売価格は九州で前月から大きく25円下落
日経POSデータ(全国200店舗)によると、10月の小袋(1キログラム)のスーパーにおける三温糖の平均小売価格は、215.2円(前年同月比0.9円安、前月比2.5円安)であった。
同月の地域別の平均小売価格は、次の通りであった。
北海道 227.5円 (前年同月比8.8円安、前月比2.1円安)
東北 227.2円 (同7.6円高、前月同)
関東など 225.0円 (同6.8円高、同0.1円安)
首都圏 216.0円 (同4.9円安、同0.2円高)
中部 212.8円 (同5.5円高、同0.2円安)
関西 206.6円 (同0.3円高、前月同)
中国・四国 218.8円 (同11.2円高、同0.6円高)
九州 192.1円 (同24.4円安、同25.0円安)
最も高かったのは北海道で、最も安かった九州との価格差は35.4円であった。九州は前月から25.0円安と大幅に下落したことから、最も安い地域となった。
【購入金額および購入量】
9月の1世帯当たりの砂糖の購入数量は前月からかなり減少
総務省「家計調査」によると、2015年9月の1世帯(2人以上)当たりの砂糖に係る支出金額は、92円(前年同月比5.7%増、前月同)となった(
図10)。また、同月の1世帯当たりの砂糖の購入数量は、410グラム(同2.1%減、同10.1%減)となった(
図11)。