26年産のサトウキビの生育状況は、鹿児島県は、10月に相次いで発生した台風により、葉の裂傷や塩害の被害があり、特に種子島地域では、5月以降の低温と日照不足に加え、台風被害の影響で生育が遅れ、登熟は進まなかった。
沖縄県は、宮古地域・八重山地域は、平年並みの生育となったが、沖縄本島、伊是名島、久米島および南北大東島は、梅雨明け以降、日照不足で生育が遅れた。また、南北大東島では、7月および10月の台風により、葉の裂傷や塩害の被害の影響を受け、その後の少雨傾向により回復は遅れた。
26年産の交付金の交付実績は、こうした状況を反映して、鹿児島県の交付決定数量は前年比7.6%減の46万4860トン、交付決定額は前年比12.1%減の72億7729万7000円となった。
沖縄県の交付決定数量は前年比0.5%増の63万3953トン、交付決定額は前年比0.8%増の106億3837万5000円となった。
両県とも、記録的な不作となった平成23年以降、交付決定数量および交付決定額は、低調に推移している(
表1)。