英国の調査会社LMC International(農産物の需給などを調査する英国の大手民間調査会社)の2015年12月現在の予測によると(以下、特段の断りがない限り同予測に基づく記述)、2015/16年度(10月〜翌9月)の世界の砂糖生産量は、1億7756万トン(粗糖換算(以下、特段の断りがない限り砂糖に係る数量は粗糖換算)、前年度比2.9%減)とわずかな減少が見込まれている(
表1)。これは、エルニーニョの影響により、ブラジル、インドなどの主要生産国が減産見込みとなることを要因としている。
同年度の世界の砂糖消費量は、1億8056万トン(同0.8%増)と生産量を上回るとの予想から、世界の砂糖需給は締まることが懸念されている。また、期末在庫率は、砂糖生産量の減産見込みにより前年度から3.5ポイント下降し、41.8%と見込まれている。地域別の砂糖需給は
図1の通り。