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2. 主要国の砂糖需給(2015/16年度12月予測値)

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最終更新日:2016年1月8日

2. 主要国の砂糖需給(2015/16年度12月予測値)

2016年1月

 
【生産量】
 2015/16年度の主要国の砂糖生産量は、上位国のブラジルやインド、EU、中国が軒並み減産と予測されている。特に、EUは1526万トン(前年度比19.5%減)と減産幅が顕著である。この要因として、夏の干ばつの影響によるポーランドやドイツなどの減産に加え、前年度の生産量が全域で割当数量を越えたことから、てん菜作付面積の縮小が見られることによるものと考えられる。
 一方、米国は797万トン(同2.3%増)、メキシコは653万トン(同3.0%増)と、ともに生育時期の天候に恵まれたことから増産見込みとなっている。また、ロシアは、てん菜収穫面積の増加や製糖歩留まりの向上により、536万トン(同11.5%増)とかなりの増加が見込まれている(図2)。

【消費量】
 2015/16年度の主要国の砂糖消費量は、経済成長に伴い1人当たりの消費量が増加しているインドが2729万トン(前年度比3.4%増)、中国が1688万トン(同2.0%増)、インドネシアが639万トン(同1.1%増)、パキスタンが515万トン(同2.5%増)と、いずれも前年度を上回ると見込まれている。
 一方、ブラジルは1228万トン(同3.0%減)とやや減少、EUやロシアは前年度並みと見込まれている。

【輸入量】
 2015/16年度の主要国の砂糖輸入量は、大幅減産が見込まれているEUが、462万トン(前年度比35.9%増)とインドネシアを抜き中国に次ぐ第2位になると予想されている。インドネシアは、旺盛な国内需要を満たすため粗糖の輸入を増やしていることから、371万トン(同3.5%増)とEUを下回るもののわずかな増加が見込まれている。一方、バングラデシュは、前年度の輸入増を受けて在庫が高水準にあるため、202万トン(同19.6%減)と大幅な減少が見込まれている。

【輸出量】
 2015/16年度の主要国の砂糖輸出量は、中国や東南アジア諸国連合(ASEAN)向けの輸出が好調なタイが、1077万トン(前年度比31.6%増)と大幅に増加し、主要国の減少部分を補完する見込みである。また、豪州もアジア向けの輸出が好調なことから、388万トン(同12.9%増)とかなりの増加が見込まれている。インドは、11月中旬に政府より新しい輸出促進政策の詳細(後述)が発表されたことで、国内製糖企業の積極的な輸出が予想されることから、337万トン(同23.3%増)と大幅な増加が見込まれている。
 一方、EUは減産が響き、130万トン(同21.5%減)と大幅な減少が見込まれている。
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