2. 国際価格の動向
最終更新日:2016年3月10日
2. 国際価格の動向
2016年3月
ニューヨーク粗糖相場の動き(1/4〜2/19)
〜ブラジルの生産動向などを背景に、12セント台まで落ち込む〜
ニューヨーク粗糖先物相場(期近3月限)は、 1月4日に1ポンド当たり14.97セントの値を付け、6日には同14.42セントと値を下げた。これは、原油安やブラジル通貨レアルの下落が相場を圧迫したためである。7日は、同14.75セントと反発するも、その後は下げ基調で推移し、12日は、ブラジル中南部の2015年12月後半の砂糖生産量が急増したとのブラジルサトウキビ産業協会(UNICA)による報告を受け、同14.05セントまで下落した。ブラジルの降雨が続いたため、15日には、同14.92セントまで値を伸ばすも、20日は同14.18セントまで再び値を下げた。21日は、インド西部のマハーラーシュトラ州の干ばつの影響による今後の供給ひっ迫懸念が支援材料となり、同14.45セントまで上昇したが、その後は反落し、29日は、同13.14セントまで値を下げた。砂糖の供給が飽和状態にあることに加え、ブラジルの2016/17年度の生産見通しが上方修正されたことが、相場を圧迫したためである。
2月に入ると、1日は同12.83セントとさらに値を下げたものの、最近の下げ相場が行き過ぎとの見方から買い戻しが増加し、8日は同13.45セントまで上昇した。しかし、世界的に株式相場が下落するなど景気後退の懸念から、再び下落し、11日は同13.07セントとなった。さらに、レアル安によるブラジルの輸出拡大見通しやEUの生産拡大予想により、19日は同12.52セントまで値を下げた。
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