【市場価格】
砂糖価格が1キログラム当たり4円上昇
2月の糖種別・地域別の砂糖価格(日経相場)は次の通りであった。国際相場の高騰を受けて、1月中旬に精糖メーカーが精製糖の出荷価格を1キログラム当たり4円値上げしたことが浸透したため、東京および大阪では12日、名古屋および関門では15日にそれぞれ同4円の値上げが見られた。
上白糖(大袋)
東京 1キログラム当たり183〜188円
大阪 同184〜188円
名古屋 同187〜191円
関門 同187〜191円
本グラニュー糖(大袋)
東京 1キログラム当たり188〜193円
大阪 同189〜193円
名古屋 同192〜196円
ビート・グラニュー糖(大袋)
東京 1キログラム当たり183〜188円
大阪 同184〜188円
名古屋 同185〜189円
2月の異性化糖の価格(日経相場、大口需要家向け価格、東京、タンクローリーもの、JAS規格品、水分25%)は、次の通りであった。
果糖分42%もの 1キログラム当たり131〜132円
果糖分55%もの 同137〜138円
【小売価格】
2月の上白糖小袋の平均小売価格は前月比1.8円安
日経POSデータ(全国200店舗)によると、2月の小袋(1キログラム)のスーパーにおける上白糖の平均小売価格は、184.7円(前年同月比0.7円高、前月比1.8円安)であった。
同月の地域別
(注)の平均小売価格は、次の通りであった。
北海道 164.1円 (前年同月比14.4円安、前月比8.2円安)
東北 191.7円 (同9.8円安、前月同)
関東など 182.3円 (同3.4円高、同0.6円高)
首都圏 201.2円 (同14.0円高、同2.2円安)
中部 183.5円 (同2.9円高、同0.1円高)
関西 171.1円 (同9.2円安、同4.2円安)
中国・四国 195.7円 (同1.5円安、同0.6円安)
九州 180.6円 (同0.6円安、同0.6円安)
最も高かったのは唯一200円を超えた首都圏で、最も安かった北海道との価格差は37.1円であった。
(注)地域の内訳は次の通りである。以下、グラニュー糖および三温糖も同じである。
関東など:茨城県、栃木県、群馬県、長野県、山梨県、静岡県
首都圏:東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県
中 部:新潟県、富山県、石川県、福井県、岐阜県、三重県、愛知県
関 西:大阪府、兵庫県、京都府、滋賀県、和歌山県、奈良県
2月のグラニュー糖小袋の平均小売価格は前月比0.5円安
日経POSデータ(全国200店舗)によると、2月の小袋(1キログラム)のスーパーにおけるグラニュー糖の平均小売価格は、225.6円(前年同月比0.1円安、前月比0.5円安)であった。
同月の地域別の平均小売価格は、次の通りであった。
北海道 177.3円 (前年同月比6.2円安、前月比6.9円安)
東北 226.2円 (同6.5円安、前月同)
関東など 246.2円 (同1.3円高、同0.1円高)
首都圏 237.7円 (同0.7円安、同0.1円安)
中部 228.3円 (同0.4円安、同0.9円高)
関西 204.3円 (同3.6円安、同2.3円安)
中国・四国 227.3円 (同2.3円安、同0.5円高)
九州 230.4円 (同19.6円高、前月同)
前月と同様に最も高かったのは関東などで、最も安かった北海道との価格差は68.9円であった。
2月の三温糖小袋の平均小売価格は前月比2.5円安
日経POSデータ(全国200店舗)によると、2月の小袋(1キログラム)のスーパーにおける三温糖の平均小売価格は、211.9円(前年同月比6.9円安、前月比2.5円安)であった。
同月の地域別の平均小売価格は、次の通りであった。
北海道 218.9円 (前年同月比18.1円安、前月比3.7円安)
東北 224.8円 (同5.3円安、前月同)
関東など 223.4円 (同0.3円安、同0.1円高)
首都圏 212.7円 (同7.6円安、同3.6円安)
中部 212.8円 (同5.5円高、同0.1円高)
関西 198.7円 (同9.1円安、同2.1円安)
中国・四国 211.1円 (同7.8円安、同4.6円安)
九州 201.4円 (同15.7円安、同0.3円高)
最も高かったのは東北で、最も安かった関西との価格差は26.1円であった。
【購入金額および購入量】
1月の1世帯当たりの砂糖の購入金額および数量は前月から大幅に減少
総務省「家計調査」によると、2016年1月の1世帯(2人以上)当たりの砂糖に係る支出金額は、83円(前年同月比1.2%安、前月比45.4%安)となった(
図10)。また、同月の1世帯当たりの砂糖の購入数量は、344グラム(同5.2%減、同52.2%減)となった(
図11)。