ア.仕入れ量 平成27年(1〜12月)における仕入れ量は「1万トン以上」が6社と最も多かった(
図10)。「1万トン以上」と回答した企業の内訳は飲料が4社、パンと乳製品がそれぞれ1社であった。
イ.仕入れ量の動向 平成27年における仕入れ量の前年からの動向は、「横ばい」が7社と最も多く、次いで「やや減少」が6社、「大幅に増加」「やや増加」はそれぞれ2社であった(
図11)。増加の理由を見ると、「大幅に増加」と回答したのは飲料、乳製品製造企業で、いずれも「使用製品の製造量の増加」を理由に挙げた。「やや増加」と回答した企業は、パン、飲料・調味料製造企業で、いずれも「使用製品の製造量の増加」を理由に挙げた。一方、減少の理由を見ると、「大幅に減少」と回答した企業は飲料製造企業で、「他の甘味料への切り替え」を理由に挙げた。同社は砂糖の設問においても、「他の甘味料への切り替え」を理由に「大幅に減少」と回答した。「やや減少」の理由として、5社が「使用製品の製造量の減少」を、1社が「商品構成の変更のため(飲料)」を挙げた。
ウ.今後の仕入れ見込み 今後の仕入れ見込みは、「横ばい」が11社と最も多く、次いで「やや増加」3社、「やや減少」2社となった(
図12)。「やや増加」の理由は、3社ともに「使用製品の製造量の増加」であった。「やや減少」の理由は、「使用製品の製造量の増加」1社、「他の甘味料への切り替え」1社であった。「他の甘味料への切り替え」と回答したのは飲料製造企業で、砂糖においても、「他の甘味料への切り替え」を理由に「やや減少」と回答した。
エ.仕入れ価格の動向 1キログラム当たりの仕入れ価格(平成28年1月時点)について8社から回答が得られた。各社の動向を見ると、「90円未満」1社、「90〜99円」3社、「100〜109円」3社、「110円以上」1社と、回答企業の仕入れは「90〜109円」の価格帯が多かった。
平成27年の仕入れ価格の動向は、「横ばい」が11社と最も多く、次いで「やや下落」が4社、「やや上昇」2社、「大幅に下落」1社となった(
図13)。変動の理由として、「相場の変動のため」が最も多く挙げられ、「やや下落」と回答した1社からは「仕入先との交渉による」が挙げられた。