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2. 国際価格の動向

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最終更新日:2016年8月10日

2. 国際価格の動向

2016年8月

 ニューヨーク粗糖相場の動き(6/1〜7/20)
〜3年半ぶりの高水準となる1ポンド当たり20.87セントの値をつける〜

 
 
 ニューヨーク粗糖先物相場(期近7月限)は、ブラジル中南部地域の降雨により、収穫のみならず、港湾での荷積み作業にも遅れがでていることが押し上げ要因となり、3日に1ポンド当たり18.75セントの値を付け、7日は19セント台に上昇した。さらに、同国の降霜予報が支援材料となり、9日は同19.74セントの値を付けた。14日は同19.34セントといったんは値を下げるも、15日は同19.76セントまで上昇した。ブラジルサトウキビ産業協会(UNICA)が発表した5月後半の生産実績において、降雨によって同国中南部の5月後半のサトウキビ圧搾量が同月前半を下回ったことに加え、同国パラナ州のサトウキビ生産量が、降霜被害により当初の見通しから約1割減産するとの報道が相場上昇の要因となった。その後は、同国中南部の降雨による物流遅延が解消されるにつれて下落し、24日は同19.00セントとなった。その後、同国中南部のサトウキビ圧搾量の減少見込みや7月限の納会を控えて買いが増え、29日に同20.82セントまで上昇した後、30日は同20.15セントで納会した。

 新たな限月(期近10月限)となる7月に入ると、UNICAが発表したブラジル中南部の6月前半のサトウキビ圧搾量が予想を下回ったことから、5日におよそ3年半ぶりの高水準となる同20.87セントの値を付けた。しかし、同国の天候回復によりサトウキビの収穫作業と砂糖の荷積み作業が順調に進んだことが圧迫材料となり、8日には同19.57セントまで値を下げた。11日は反発して同20.28セントの値をつけるも、同国の好天が続いたことを受けて下落傾向で推移し、20日は同19.28セントとなった。
 
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