3. 国際価格の動向
最終更新日:2016年10月11日
3. 国際価格の動向
2016年10月
ニューヨーク粗糖相場の動き(8/1〜9/20)
〜ブラジルの生産動向を反映し1ポンド当たり22.13セントまで上昇〜
ニューヨーク粗糖先物相場(期近10月限)は、ブラジル主産地での降雨予測により収穫作業の遅れが予想されたことなどが押し上げ要因となり、8月8日には1ポンド当たり20.55セントまで上伸した。その後、同国通貨レアルの対米ドル為替レートの下落予想に伴い、売りの動きが加速したことから、11日は同19.60セントに値を下げるも、米ドル安となったことから、16日には同20.26セントへ上昇した。ブラジル国家食糧供給公社(CONAB)が2016/17年度の砂糖生産見通しを上方修正したことにより、19日は同19.77セントとなったが、英国や米国の原油先物相場が上伸したことを受けて反発し、23日は同20.73セントの値を付けた。その後、20セント台を維持したまま推移し、31日は同20.06セントで8月の取引を終えた。
ブラジルサトウキビ産業協会(UNICA)が発表した8月前半の生産実績で、同国中南部の砂糖生産量が前年度を大幅に上回ったとの報告を受け、9月1日は、同19.59セントに値を下げた。しかし、米国の経済指標となる雇用統計が低調との発表により米ドルが下落したことに加え、ブラジル中南部が8月後半から9月の始めにかけて降雨に見舞われサトウキビの圧搾に遅れが出たことなどが押し上げ要因となり、6日は同20.22セント、7日は同20.29セントと続伸した。その後は、小幅な値動きで推移し、15日は同20.48セントの値を付けた。UNICAが発表したブラジル中南部の8月後半のサトウキビ圧搾量が予想を下回ったことなどから、16日は同21.78セントと急伸し、その後も上昇、20日は同22.13セントの値を付けた。
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