ホーム > 砂糖 > 砂糖の国際価格の動き > 2. 国際価格の動向
最終更新日:2016年12月9日
ニューヨーク粗糖先物相場(期近3月限)は、10月3日の1ポンド当たり22.67セントから、インドの減産予測に加え、ブラジルのサトウキビ圧搾量が当初の予測を下回るとの予想により上昇し、5日に同23.81セントと2012年7月以来の高値を付けた。その後はやや軟調に推移し、インドの主要生産地域であるマハラシュトラ州の圧搾開始が約1カ月早まったとの報道に反応し、20日は同22.62セントの値を付けた。24日は、ブラジルでサトウキビ圧搾作業に降雨による遅れが生じているとして、同23.20セントと再び23セント台に上昇した。しかし、ブラジル通貨レアルの下落により、輸出業者による売りが増加したことから、31日は、同21.57セントに値を下げた。
11月に入ってからも下げ幅は拡大した。2016/17年度の世界の砂糖需給のひっ迫見通しに対し、相場が上昇しすぎたとの見方などが圧迫材料となり、1日は、同21.19セントに値を下げた。その後やや戻して、ブラジル中南部地域の降雨によりサトウキビ圧搾作業に影響が生じたことから、9日に同22.11セントを付けた後は下げ基調で推移し、レアル安に加えて、ブラジルサトウキビ産業協会(UNICA)(注)が発表した10月後半の生産量が予想を若干上回ったことから、18日は、同20.15セントに値を下げた。
(注)ブラジル全体の砂糖生産量の9割を占める中南部地域を区域としている団体。