2016/17年度の砂糖生産量はかなり増加、輸入量はかなり減少の見込み
2016/17砂糖年度(10月〜翌9月)は、てん菜収穫面積が159万ヘクタール(前年度比10.8%増)、生産量は1億1218万トン(同6.7%増)と、ともにかなりの増加が見込まれている(
表5)。2017年10月以降の生産割当の廃止を目前に、生産量上位国であるフランスやドイツでは、在庫増への懸念から栽培面積の拡大に慎重になっているとみられる一方、ポーランドやオランダなどでは栽培面積を前年度から約2割増加させるなど、積極的に増産する動きも見られている。記録的な生産量となった2014/15年度に比べ、春先の低温や降雨のため単収が低下すると見込まれているものの、前年度と比べて産糖量の増加が見込まれていることなどから、砂糖生産量は、1707万トン(同12.7%増)とかなりの増加が見込まれている。
砂糖の増産に伴い、砂糖輸入量は、315万トン(同15.4%減)とかなりの減少が見込まれている。
一方、欧州委員会が2016年12月下旬に公表した2016/17年度の生産予測によると、砂糖生産量は精製糖換算で1666万トン(同11.6%増)とかなり増加し、砂糖輸入量は350万トン(同0.3%増)と前年度並みにとどまると見込まれている。