2. 国際価格の動向
最終更新日:2017年5月10日
2. 国際価格の動向
2017年5月
ニューヨーク粗糖相場の動き(3/1〜4/13)
〜供給過剰予測などから、1ポンド当たり16セント台まで下落〜
ニューヨーク粗糖先物相場(期近5月限)の2017年3月の推移を見ると、2日に1ポンド当たり19.66セントまで上昇したものの、その後反落し、7日に同18.40セントの値を付けて以降、18セント台で推移した。この背景には、インドで国内砂糖価格が生産量の減少により上昇している一方で、同国政府が輸入関税の撤廃は当面はないとの見解を示したことや、メキシコ政府が輸出認可を取り消した米国向けの砂糖を市場に放出する可能性があることなどがある。さらに、ブラジルのサトウキビ生育状況が好調なことを受け、世界の砂糖供給が2017/ 2018年度に過剰に転ずるとの見通しが強まり、21日は同17.29セントに値を下げた。24日には、同17.71セントに上昇したものの、再び、世界の砂糖需給が緩むとの予想やサトウキビ収穫期におけるブラジルの天候が良好なことなどが押し下げ要因となり、31日には同16.76セントとなった。
相場は、4月に入ってからも続落し、5日には同16.10セントまで値を下げたものの、米軍によるシリア攻撃の影響で原油先物相場が上昇したことなどを受けて、7日は同16.77セントとなった。しかし、2017/18年度は世界の砂糖需給が緩むとの見通しから弱含みで推移し、13日には同16.60セントとなった。
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