播種作業は平年並みに行われ、移植作業も4月下旬の日照が多かったことから順調に進み、移植期は平年より4日早くなるとともに活着も良好であったが、オホーツクや十勝地方では強風の影響を受け、再移植などが必要となる
圃場の発生や直播を行った圃場での出芽不良が見られた。
6月は長雨と日照が少なめに推移したことから生育の停滞があり、8月後半の大雨では、オホーツクや十勝地方で浸水や土砂流入などの被害を受け、 10月下旬には、上川地方などで観測史上最も早い時期での根雪(長期積雪)となったことで、収穫することができなくなった圃場が発生するなど、収量および糖分は前年を大きく下回った(
表1)。
病害虫の発生状況については、ヨトウガが第1回、第2回の発生とも平年よりやや遅く、発生量は少なめであった。また、褐斑病も発生は平年よりやや遅く、発生量は平年並みであったが、本年は湿害の影響により、黒根病や根腐病が発生する圃場が多かった。