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3. 国際価格の動向

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最終更新日:2017年7月10日

3. 国際価格の動向

2017年7月

ニューヨーク粗糖相場の動き(5/1〜6/20)
〜供給過剰予測などから、1ポンド当たり13.44セントまで下落〜
図3 ニューヨーク粗糖先物相場の動き
 ニューヨーク粗糖先物相場(期近7月限)の2017年5月の推移を見ると、特段の上昇要因がない中、2017/18年度に世界の砂糖供給が過剰に転ずるとの見通しなどが下げ要因となって、2日に1ポンド当たり16セント台を割り込み、5日には同15.31セントとなった。その後は、ブラジル通貨レアルの対米ドル高やブラジルサトウキビ産業協会(UNICA)(注)が発表した4月の砂糖の生産実績が前年度より減少したことが価格の下支えとなり、10日には同15.84セントに値を上げた。その後、12日にかけて、レアル安が進んだことから相場は下落したが、レアルが下げ止まったとみられたことやブラジルの降雨予報によるサトウキビ圧搾作業への遅れの懸念などから、22日には同16.51セントまで上昇した。しかし、翌日には、再びレアル安が進行したことが下げ要因となり、同15.87セントまで値を下げた。その後も主要国の生産増による世界市場の供給過剰予測から続落し、31日には同15セント台を割り込み、同14.87セントまで落ち込んだ。

 相場は、6月に入ってからも大幅続落し、2日には同13.74セントまで値を下げ、2016年2月以来の安値を更新した。その後、再び世界の砂糖需給の緩和見通しが強まったことやブラジル中南部のサトウキビ圧搾実績の減少幅が、先月よりも縮小するよう修正されたことなどから、13日には同13.79セントとなった。16日には同13.44セントまで落ち込むも、20日には小幅ながら反発し、同13.61セントとなった。

(注)ブラジル全体の砂糖生産量の9割を占める中南部地域を区域としている団体。
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