2. 国際価格の動向
最終更新日:2017年11月10日
2. 国際価格の動向
2017年11月
ニューヨーク粗糖相場の動き(9/1〜10/20)
〜レアル安などから1ポンド当たり13.08セントに下落も、その後はおおむね14セント台前半で推移〜
ニューヨーク粗糖先物相場(期近10月限)の2017年9月の推移を見ると、インド政府が粗糖30万トンの低関税輸入を許可したことやブラジル通貨レアルが米ドルに対し高値となったことが押し上げ要因となり、6日には1ポンド当たり14.29セントに上伸した。7日は、インドの砂糖生産量が回復するとの見通しから同14.03セントへ下落したが、大型ハリケーン「イルマ」によるカリブ海諸国や米国フロリダ州などの砂糖生産地域への影響の懸念から、11日には同14.29セントに上昇した。その後、ブラジルでのエタノール需要の高まりから上伸し、15日には約1カ月半ぶりの高値となる同14.55セントの値を付けた。19日には、ブラジルで適度な降雨が予想されたことから同13.76セントに下落した後、20日に同14.07セントに反発したが、米ドル高レアル安が進行したことなどから、27日には同13.08セントに下落した。そして、29日には同13.54セントに値を戻し、10月限は納会した。
3月が限月となる10月に入ると、2日は同14.31セントの値を付け、3日は反落したが、5日には同14.39セントに上昇した。これには、9月末のEUにおける生産割当廃止に伴う供給量の増加が後ろ倒しになるとの見通しから、ロンドン白糖相場が上昇したことに引きずられたことが背景にある。その後は、世界的な供給増見通しに抑えられ、6日に同13.98セントへ反落した後、14セント台前半で推移し、20日には同14.00セントとなった。
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