2. 国際価格の動向
最終更新日:2017年12月11日
2. 国際価格の動向
2017年12月
ニューヨーク粗糖相場の動き(10/2〜11/20)
〜おおむね1ポンド当たり14セント台で推移も、ブラジルでのエタノール需要の高まりなどから11/17には同15.37セントまで上昇〜
ニューヨーク粗糖先物相場(期近3月限)の2017年10月の推移を見ると、2日は1ポンド当たり14.31セントの値を付け、3日は反落したが、9月末のEUにおける生産割当廃止に伴う供給量の増加が後ろ倒しになるとの見通しから、5日には同14.39セントに上昇した。世界的な供給増見通しに抑えられ、6日に同13.98セントへ反落した後、14セント台前半で推移し、23日には同13.88セントまで値を下げた。翌24日は、ブラジル中南部の製糖企業がサトウキビのエタノール仕向け割合を増加させているとのブラジルサトウキビ産業協会(UNICA)(注)の報告を受け、同14.28セントへ上昇した。その後、ブラジル通貨レアルが米ドルに対し安値で推移したことが押し下げ要因となり、26日には同14.11セントに下落したが、ブラジルで製糖企業がサトウキビをエタノールへ仕向ける動きが加速したことから、31日には同14.74セントに上昇した。
11月に入ると、価格が上値に達したとして下落し、2日は同14.23セントまで値を下げた。しかしその後、インドの砂糖生産量が当初の予想を大きく下回るとの見通しや原油高によりブラジルでサトウキビのエタノール仕向け割合が一層高まるとの見通しから続伸し、13日には同15.13セントの値を付けた。17日には5カ月半ぶりの高値となる同15.37セントまで上昇したが、20日は反落し、同14.98セントの値を付けた。
(注)ブラジル全体の砂糖生産量の9割を占める中南部地域を区域としている団体。
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