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砂糖類の国内需給
最終更新日：2018年6月11日
砂糖類の国内需給
2018年6月
調査情報部
1. 需給見通し
農林水産省は、「砂糖及びでん粉の価格調整に関する法律」（昭和40年法律第109号）により、四半期ごとに砂糖および異性化糖の需給見通しを公表している。3月に「平成29砂糖年度における砂糖及び異性化糖の需給見通し（第3回）」を公表した（詳細は2018年5月号参照）。
2. 異性化糖の移出動向
4月の移出数量は前年同月からやや増加
2018年4月の異性化糖の移出数量は、8万5076トン（前年同月比3.6％増、前月比10.9％増）であった（図1）。
4月の規格別の移出量は、次の通りであった（図2）。
果糖含有率40％未満 489トン
（前年同月比4.0％減、前月比2.1％増）
同40％以上50％未満 2万1516トン
（同0.9％減、同5.8％増）
同50％以上60％未満 6万1682トン
（同5.2％増、同12.3％増）
同60％以上 1389トン
（同4.1％増、同42.7％増）
2018年4月の異性化糖の移出数量は、8万5076トン（前年同月比3.6％増、前月比10.9％増）であった（図1）。
4月の規格別の移出量は、次の通りであった（図2）。
果糖含有率40％未満 489トン
（前年同月比4.0％減、前月比2.1％増）
同40％以上50％未満 2万1516トン
（同0.9％減、同5.8％増）
同50％以上60％未満 6万1682トン
（同5.2％増、同12.3％増）
同60％以上 1389トン
（同4.1％増、同42.7％増）
3. 輸入動向
【分みつ糖の輸入動向】
3月の輸入量は前年同月から大幅に減少
財務省「貿易統計」によると、2018年3月の分みつ糖（HSコード 1701.14-110）の輸入量は、2万7823トン（前年同月比70.4%減、前月比57.1％減）であった（図3）。
輸入先国はタイおよび米国の2カ国で、輸入量は次の通りであった（図4）。
タイ 2万7779トン
（前年同月比64.8％減、前月比56.5％減）
米国 44トン
（同2.3倍、前月輸入実績なし）
また、同月における豪州からの高糖度原料糖（糖度98.5度以上99.3度未満、HSコード1701.14-200）の輸入量は、2万507トン（前年同月比48.7％減、前月比24.1％減）であった。
3月の輸入量は前年同月から大幅に減少
財務省「貿易統計」によると、2018年3月の分みつ糖（HSコード 1701.14-110）の輸入量は、2万7823トン（前年同月比70.4%減、前月比57.1％減）であった（図3）。
輸入先国はタイおよび米国の2カ国で、輸入量は次の通りであった（図4）。
タイ 2万7779トン
（前年同月比64.8％減、前月比56.5％減）
米国 44トン
（同2.3倍、前月輸入実績なし）
また、同月における豪州からの高糖度原料糖（糖度98.5度以上99.3度未満、HSコード1701.14-200）の輸入量は、2万507トン（前年同月比48.7％減、前月比24.1％減）であった。
2018年3月の1トン当たりの輸入価格は、4万365円（前年同月比32.1％安、前月比1.4％安）であった（図5）。
タイ 4万238円
（前年同月比31.6％安、前月比1.4％安）
米国 12万205円
（同9.8％安、前月輸入実績なし）
また、同月における豪州からの高糖度原料糖の1トン当たりの輸入価格は、4万6011円（前年同月比25.7％安、前月比11.7％高）であった。
タイ 4万238円
（前年同月比31.6％安、前月比1.4％安）
米国 12万205円
（同9.8％安、前月輸入実績なし）
また、同月における豪州からの高糖度原料糖の1トン当たりの輸入価格は、4万6011円（前年同月比25.7％安、前月比11.7％高）であった。
【含みつ糖の輸入動向】
3月の輸入量は前年同月からかなり減少
財務省「貿易統計」によると、2018年3月の含みつ糖（HSコード 1701.13-000、1701.14-190）の輸入量は、1989トン（前年同月比10.4％減、前月比43.2％増）であった（図6）。
輸入先国はタイ、中国およびフィリピンの3カ国で、国別の輸入量は次の通りであった（図7）。
タイ 1457トン
（前年同月比4.2％減、前月比52.9％増）
中国 508トン
（同25.5％減、同86.1％増）
フィリピン 24トン
（同41.2％増、同40.0％減）
3月の輸入量は前年同月からかなり減少
財務省「貿易統計」によると、2018年3月の含みつ糖（HSコード 1701.13-000、1701.14-190）の輸入量は、1989トン（前年同月比10.4％減、前月比43.2％増）であった（図6）。
輸入先国はタイ、中国およびフィリピンの3カ国で、国別の輸入量は次の通りであった（図7）。
タイ 1457トン
（前年同月比4.2％減、前月比52.9％増）
中国 508トン
（同25.5％減、同86.1％増）
フィリピン 24トン
（同41.2％増、同40.0％減）
2018年3月の1トン当たりの輸入価格は、11万7981円（前年同月比5.2％安、前月比3.2％安）であった（図8）。
国別の1トン当たりの輸入価格は、次の通りであった。
タイ 11万5104円
（前年同月比5.1％安、前月比1.6％安）
中国 12万1988円
（同5.7％安、同3.6％安）
フィリピン 20万7833円
（同5.1％安、同31.4％高）
国別の1トン当たりの輸入価格は、次の通りであった。
タイ 11万5104円
（前年同月比5.1％安、前月比1.6％安）
中国 12万1988円
（同5.7％安、同3.6％安）
フィリピン 20万7833円
（同5.1％安、同31.4％高）
【加糖調製品の輸入動向】
3月の加糖調製品の輸入量は前年同月からかなり減少
財務省「貿易統計」によると、2018年3月の加糖調製品の輸入量は、4万3767トン（前年同月比10.0％減、前月比5.6％増）であった（図9）。
品目別の輸入量は、次の通りであった（表3）。
3月の加糖調製品の輸入量は前年同月からかなり減少
財務省「貿易統計」によると、2018年3月の加糖調製品の輸入量は、4万3767トン（前年同月比10.0％減、前月比5.6％増）であった（図9）。
品目別の輸入量は、次の通りであった（表3）。
4. 価格動向
【市場価格】
砂糖、異性化糖ともに前月と同水準で推移
4月の糖種別・地域別の砂糖価格（日経相場）は次の通りであった。
上白糖（大袋）
東京 1キログラム当たり189〜190円
大阪 同190円
名古屋 同193円
関門 同193円
上白糖（小袋）
東京 1キログラム当たり202〜203円
大阪 同204円
本グラニュー糖（大袋）
東京 1キログラム当たり194〜195円
大阪 同195円
名古屋 同198円
ビート・グラニュー糖（大袋）
東京 1キログラム当たり189〜190円
大阪 同190円
名古屋 同191円
4月の異性化糖の価格（日経相場、大口需要家向け価格、東京、タンクローリーもの、JAS規格品、水分25％）は、次の通りであった。
果糖分42％もの
1キログラム当たり131〜132円
果糖分55％もの
同137〜138円
【小売価格】
4月の上白糖小袋の地域間の価格差は最大で25.8円
KSP−POSデータ（全国535店舗）によると、スーパーにおける4月の上白糖小袋（1キログラム）の平均小売価格は、194.8円（前年同月差2.3円高、前月差2.9円高）であった。
同月の地域別（注）の平均小売価格は次の通りであった（表4）。
砂糖、異性化糖ともに前月と同水準で推移
4月の糖種別・地域別の砂糖価格（日経相場）は次の通りであった。
上白糖（大袋）
東京 1キログラム当たり189〜190円
大阪 同190円
名古屋 同193円
関門 同193円
上白糖（小袋）
東京 1キログラム当たり202〜203円
大阪 同204円
本グラニュー糖（大袋）
東京 1キログラム当たり194〜195円
大阪 同195円
名古屋 同198円
ビート・グラニュー糖（大袋）
東京 1キログラム当たり189〜190円
大阪 同190円
名古屋 同191円
4月の異性化糖の価格（日経相場、大口需要家向け価格、東京、タンクローリーもの、JAS規格品、水分25％）は、次の通りであった。
果糖分42％もの
1キログラム当たり131〜132円
果糖分55％もの
同137〜138円
【小売価格】
4月の上白糖小袋の地域間の価格差は最大で25.8円
KSP−POSデータ（全国535店舗）によると、スーパーにおける4月の上白糖小袋（1キログラム）の平均小売価格は、194.8円（前年同月差2.3円高、前月差2.9円高）であった。
同月の地域別（注）の平均小売価格は次の通りであった（表4）。
最も高かったのは中国・四国で、最も安かった関東などとの価格差は25.8円であった。
（注）地域の内訳は次の通りである。以下、グラニュー糖および三温糖も同じである。
関東など：茨城県、栃木県、群馬県、長野県、山梨県、静岡県
首都圏：東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県
中 部：新潟県、富山県、石川県、福井県、岐阜県、三重県、愛知県
関 西：大阪府、兵庫県、京都府、滋賀県、和歌山県、奈良県
4月のグラニュー糖小袋の地域間の価格差は最大で73.3円
KSP−POSデータ（全国535店舗）によると、スーパーにおける4月のグラニュー糖小袋（1キログラム）の平均小売価格は、244.4円（前年同月差1.4円高、前月差0.4.円高）であった。
同月の地域別の平均小売価格は次の通りであった（表5）。
（注）地域の内訳は次の通りである。以下、グラニュー糖および三温糖も同じである。
関東など：茨城県、栃木県、群馬県、長野県、山梨県、静岡県
首都圏：東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県
中 部：新潟県、富山県、石川県、福井県、岐阜県、三重県、愛知県
関 西：大阪府、兵庫県、京都府、滋賀県、和歌山県、奈良県
4月のグラニュー糖小袋の地域間の価格差は最大で73.3円
KSP−POSデータ（全国535店舗）によると、スーパーにおける4月のグラニュー糖小袋（1キログラム）の平均小売価格は、244.4円（前年同月差1.4円高、前月差0.4.円高）であった。
同月の地域別の平均小売価格は次の通りであった（表5）。
最も高かったのは東北で、最も安かった北海道との価格差は73.3円であった。。
4月の三温糖小袋の地域間の価格差は最大で55.8円
KSP−POSデータ（全国535店舗）によると、スーパーにおける4月の三温糖小袋（1キログラム）の平均小売価格は、236.7円（前年同月差0.7円高、前月差1.1円高）であった。
同月の地域別の平均小売価格は次の通りであった（表6）。
4月の三温糖小袋の地域間の価格差は最大で55.8円
KSP−POSデータ（全国535店舗）によると、スーパーにおける4月の三温糖小袋（1キログラム）の平均小売価格は、236.7円（前年同月差0.7円高、前月差1.1円高）であった。
同月の地域別の平均小売価格は次の通りであった（表6）。
最も高かったのは東北で、最も安かった九州・沖縄との価格差は55.8円であった。
【購入金額および購入量】
3月の砂糖の支出金額は前年同月からかなり大きく下落
総務省「家計調査」によると、2018年3月における100世帯当たりの砂糖の購入頻度は36で、1世帯（2人以上）当たりの支出金額は、83円（前年同月比11.7％安、前月比3.8％高）であった（図10）。また、同月の1世帯当たりの砂糖の購入数量は、351グラム（同13.3％減、同6.0％増）であった（図11）。
【購入金額および購入量】
3月の砂糖の支出金額は前年同月からかなり大きく下落
総務省「家計調査」によると、2018年3月における100世帯当たりの砂糖の購入頻度は36で、1世帯（2人以上）当たりの支出金額は、83円（前年同月比11.7％安、前月比3.8％高）であった（図10）。また、同月の1世帯当たりの砂糖の購入数量は、351グラム（同13.3％減、同6.0％増）であった（図11）。
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 （担当：企画情報グループ）
Tel:03-3583-9272
農畜産業振興機構 調査情報部 （担当：企画情報グループ）
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