2. 国際価格の動向
最終更新日:2018年9月10日
2. 国際価格の動向
2018年9月
ニューヨーク粗糖相場の動き(7/2〜8/15)
〜インドの増産、輸出増見通しを受け、下落続く〜
ニューヨーク粗糖先物相場(期近10月限)の2018年7月の推移を見ると、ブラジルでのエタノール価格の下落に加え、インドで砂糖の増産が続くとの見通しから、3日には1ポンド当たり11.39セントまで下落した。その後も、世界的な供給過剰感を受け下落が続き、13日には2018年4月以来の安値となる同10.96セントまで値を下げた。16日にはブラジルの干ばつが懸念され、同11.14セントまで反発し、その後しばらくもみ合いが続いた。25日にはブラジルサトウキビ産業協会(UNICA)が、7月上半期のサトウキビ圧搾量を4500万トン(前年同期比5.6%減)と発表したものの、インドで来シーズンのサトウキビ買取価格が引き上げられるとの報道を受け、同国の砂糖の生産、輸出がともに増加すると見込まれたことから下落に転じ、31日には同10.55セントまで値を下げ、3年ぶりの10.5セント台を記録した。
8月に入り、1日には同10.48セントまで下落したが、7月後半に売られ過ぎた反動から、6日にかけて同10.98セントまで反発した。その後は、ブラジル中南部の主産地で降雨があり、干ばつ発生の懸念が和らいだことに加え、ブラジルの通貨レアルの下落が続いたことなどを受け、13日には2008年6月以来の水準となる同10.30セントまで値を下げた。14日にはブラジルの通貨レアルの下げ止まりなどを受け、同10.34セントまで反発したものの、15日には同10.23セントまで下落し、2018年の最安値を更新した。
(注)1ポンドは約453.6グラム、セントは1米ドルの100分の1。
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