生産量は、豊作であった前年産と比べて下回るものの、平年並みとなる見込み
北海道農政部生産振興局農産振興課は、10月18日に「平成30年産てん菜の生産見込数量(平成30年8月20日現在)」を公表した。
作付面積は、5万7209ヘクタール(前年産比1.6%減)と、前年産に比べて930ヘクタール減少した(
表3)。地域別に見ると、十勝地域が2万5066ヘクタール(同1.9%減)、オホーツク地域が2万3378ヘクタール(同2.1%減)と前年産を下回った一方で、道央地域4257ヘクタール(同0.5%増)、道南地域4508ヘクタール(同1.2%増)は前年産を上回った。
1ヘクタール当たりの収量は、61.0トン(同9.1%減)と、過去10カ年の中で最高を記録した前年産の収量を下回る見込みである。この結果、30年産のてん菜の生産量は349万1000トンと前年産比では10.5%減少するものの、おおむね平年並みとなる見込みである。
また、てん菜の糖分は、生育がおおむね順調に推移したことから、29年産(17.1度)に引き続き好成績になることが予想される。
製糖工場の操業について、早い工場では10月14日から開始し、同月19日にはすべての工場が操業を開始している。操業開始日については、てん菜生産量の対前年比での減少が見込まれていることから、6工場が前年に比べて操業を遅らせる、または同日とするなどの対応をとっている。