ホーム > 砂糖 > 調査報告 > さとうきび > 干ばつ常襲地帯の与論島に適した農林23号の普及と昨今の島の課題
最終更新日:2018年12月10日
コラム1 農林水産技術会議会長賞とは今回、光次長が受賞した農林水産技術会議会長賞は、農林水産省および公益社団法人農林水産・食品産業技術振興協会が、農林水産業その他関連産業に関する研究開発のうち民間が主体となって行っているものについて、その一層の発展およびそれに従事する者の一層の意欲向上に資するため、優れた功績を挙げた者を表彰するものである。本表彰は、平成12年度から毎年行われており、29年度が第18回目となった。 29年度の民間部門農林水産研究開発功績者表彰の受賞者については、下表のとおりである。このたびの受賞を受けて、光次長は、「品種選抜試験は業務の一貫であり、国や県の研究員と協力して進めたわけだが、国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構(以下「農研機構」という)九州沖縄農業研究センターの方の推薦により、名誉ある賞を受賞することができた。ありがたい気持ちでいっぱいな反面、他の受賞者の業績を拝見すると恐縮してしまう」とのことであった。 |
コラム2 サトウキビの品種の名付け方の法則性サトウキビの品種は、農林8号といった呼称がある一方、正式な品種名は、“NiF8”のようにアルファベットや数字が連なった一見分かりづらいものになっている。しかしながら、この国際的な品種名にこそ、各品種の起源が盛り込まれており、交配採種地や育成地が一目で分かるようになっている(コラム2−図)。現在、鹿児島県や沖縄県で最も多く栽培されている品種は、NiF8であるが、そもそもサトウキビは外国から持ち込まれて普及した作物であり、過去を振り返ると、「POJ2725」や「NCo310」といった品種が席捲していた時代が長く続いた。こうした時代を経て、日本特有の土壌や気候に合った品種を造成すべく、現在の主力品種が選抜・育成され、それに続く品種の検定試験も進められている。 |