2018/19年度、砂糖生産量はほぼ横ばい、輸出量は大幅に増加の見通し
2018/19砂糖年度(10月〜翌9月)のサトウキビ収穫面積は26万ヘクタール(前年度同)と横ばいが見込まれている一方、生産量は2559万トン(前年度比1.3%減)とわずかに減少すると見込まれている(
表8)。
砂糖生産量についても、296万トン(同0.1%減)とほぼ横ばいになると見込まれている。輸出量については、226万トン(同23.8%増)と大幅に増加すると見込まれている。
砂糖業界、持続可能性に向けた公約を発表
グアテマラ砂糖協会(Guatemalan Sugar Association、ASAZGUA)は2018年夏頃、国連が定める持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals、SDGs)
(注)に基づき、2025年までに砂糖業界が達成すべき目標を以下の通り定めたと発表した。
1:再生可能エネルギーの研究の促進と、関連インフラおよび技術への投資を促進する
2:製品ライフサイクルを通じて化学物質やすべての廃棄物の環境に配慮した管理を達成する
3:天然資源の持続可能な管理および効率的な利用を達成する
4:若者や障害者を含むすべての男性および女性の雇用と同一労働同一賃金を達成する
5:特に女性労働者の権利を保護し、安全・安心な労働環境を促進する
6:女性、子ども、高齢者および障害者を含め、人々に安全で利用が容易な公共スペースへのアクセスを提供する
7:技術開発、研究および技術革新を支援する
8:WTOのルールに基づいた平等な多角的貿易を促進する
9:技術向上および技術革新を通じた高いレベルの経済生産性を達成する
また、焼き畑による収穫の実施率を50%削減し、温室効果ガスの排出抑制に努めるとともに、これに伴い職を失う可能性のある労働者を含めた2000人程度を対象に、ハーベスタなどの機械オペレーターを育成することを目標に盛り込んだ。ASAZGUAは、「砂糖産業は、今後もグアテマラの経済を支える基幹産業としてあり続けるため、今回の目標を必ず達成する」と述べた。
(注)国連によると、持続可能な開発目標(SDGs)(通称「グローバル・ゴールズ」)は、貧困に終止符を打ち、地球を保護し、すべての人が平和と豊かさを享受できるようにするため、世界が一丸となって達成すべき目標とされている。