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最終更新日:2019年3月11日
ニューヨーク粗糖先物相場(3月限)2019年1月の推移を見ると、2日は、砂糖の主要生産国であるインドやタイのサトウキビ生産予測量が上方修正されていることが相場の押し下げ要因となり、1ポンド当たり11.93セント(注1)となった。翌3日は、原油価格の下落の影響も加わり、同11.69セントと3カ月ぶりの安値水準となった。4日は金融市場全体の相場が上昇したことを受け、同11.93セントまで値を戻した。週明けの7日は、ブラジルやインドの天候への懸念、石油輸出国機構(OPEC)主導の協調減産が相場をさらに押し上げ、同12.65セントと約3週間ぶりの高値となった。その後数日間はもみ合いが続いたが、15日は、原油価格の上昇を受けて急伸し、同13.16セントまで値を上げた。17日は、レアル(注2)安がブラジルの砂糖輸出を促進することや、原油価格の下落によってバイオエタノールの優位性が低下し、ブラジルがサトウキビを砂糖生産に仕向けるとの見方が強くなったことなどが相場を圧迫し、同12.85セントまで値を下げた。その後数日間はもみ合いが続いたが、25日は同12.44セントまで値を下げた。28日は、同12.79ポンドまで値を上げ、2月に入っても同12セント台でもみ合いが続いた。15日は、原油高が砂糖相場の押し上げに寄与し、一時1月16日以来の高値となる同13.25セントまで上昇したが、結局同13.14セントで取引を終えた。
(注1)1ポンドは約453.6グラム、セントは1米ドルの100分の1。
(注2)ブラジルの通貨。