ウフスマ・プロジェクトは、国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構の委託事業「スマート農業技術の開発・実証プロジェクト」(令和1・2年度)の採択を受けた「さとうきびの生育情報に基づく精密栽培管理によるスマート農業体系の実証」プロジェクトです(研究代表者は琉球大学農学部 川満芳信教授)。
本プロジェクトでは、上述の課題の克服に向け、自動操縦により未熟練者・女性・高齢者でも熟練オペレーターの代替となり、超省力化を実現するための島全体の全地球測位衛星システム(GNSS)の構築▽生育情報・生育環境情報を利用した精密農業の実践▽限られた水資源を有効活用するための超節水・自動かん水などによる持続可能な生産・経営システムの確立—などを目指し、農業生産法人アグリサポート南大東株式会社の
圃場において、2年をかけてさとうきびスマート農業技術の開発と実証を行います。
なお、ウフスマとは大東島の別名「“うふ”あがりじま」と「“スマ”ート農業」をかけた造語で、イメージキャラクターはGNSSなどの電子情報を駆使して圃場や植物の生育情報を把握し、栽培と営農を合理化する本プロジェクトと関連し、超音波を使って空間を把握する南大東島の固有亜種ダイトウオオコウモリを採用しました
(図2)。以下に、本プロジェクトの三つの取り組みについて紹介します。