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2. 国際価格の動向

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最終更新日:2019年12月10日

2. 国際価格の動向

2019年12月

ニューヨーク粗糖先物相場の動き(10/1〜11/15)
〜目立った材料がなく、総じて小幅な値動きにとどまる〜
図2 ニューヨーク粗糖先物相場の働き
 ニューヨーク粗糖先物相場の2019年10月の推移を見ると(3月限(がつぎり))、1日は1ポンド当たり12.88セント(注1)の値を付けた。積極的に買う材料がないこともあり、3日は同12.74セントまで下落した後、翌日の小幅な反発を挟んで、7日は同12.52セントまで値を下げた。その後は、全般的に様子見ムードが広がり、取引が低調であった結果、おおむね横ばいで推移し、15日は同12.59セントとなった。供給過剰への警戒感は根強く、16日は同12.35セントまで値を下げ、その後もじりじりと値を下げる展開となり、23日は同12.15セントの値を付けた。24日はブラジルサトウキビ産業協会(UNICA)(注2)が発表した10月中旬現在の生産量が想定を下回ったことが押し上げ要因となり、同12.30セントと4営業日ぶりに反発した。その後は、売られ過ぎの反動もあり買い戻しの動きが強まり、28日は同12.54セントまで値を上げた。29日は、2営業日連続で原油価格が下落した影響(注3)で反落し、同12.34セントまで値を下げた。31日は、月初と比べ0.40セント安い同12.48セントとなった。

 12セント半ばでもみ合う展開で11月に入ると、5日は同12.71セントまで値を上げたものの、すぐに反落し、7日は続落して同12.39セントとなった。翌8日は反発して同12.57セントまで値を戻し、13日は同12.85セントと1カ月半ぶりに12.80セント台に乗せた。15日は同12.73セントの値を付けた。

(注1)1ポンドは約453.6グラム、セントは1米ドルの100分の1。
(注2)ブラジル全体の砂糖生産量の9割を占める中南部地域を区域としている団体。
(注3)一般に、原油価格が下落すると、代替燃料であるバイオエタノールの需要が低下する。バイオエタノールへの需要が低下すると、その原料作物(サトウキビ、てん菜、トウモロコシ、キャッサバなど)のバイオエタノール生産への仕向けが減るため、それらから生産される食品(サトウキビの場合は砂糖)の供給が増える方向に作用する。その結果、需給緩和の懸念が強まり、商品相場は下落する傾向にある。
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