ア.その他甘味料の用途
その他甘味料の用途を見ると、「スナック菓子・米菓・油菓子・ビスケット類」が8件で最も多く、次いで「水産練り製品」が7件、「キャンディー・グミ・チューインガム」が6件と続く(図16)。
また、種類別の用途数を見ると、果糖は「アイスクリーム類」「はっ酵乳・乳酸菌飲料」など13種類、ソルビトールは「スナック菓子・米菓・油菓子・ビスケット類」「水産練り製品」など14種類であった。その他に分類される用途には、冷凍食品やミント系のタブレット菓子、麺製品などが挙げられた。
イ.その他甘味料を使用する商品の数
その他甘味料を使用する商品の数を種類別に見ると、果糖は「6〜10点」「11〜50点」が同率で合計すると半数弱を占めた(図17)。ソルビトールは「11〜50点」が最も多い一方、「101点以上」という回答も見られ、使用する商品数が多いこともうかがえる。
ウ.その他甘味料を使用する理由
その他甘味料を使用する理由としては、「商品に風味を加える」が13件と最多である。次いで、「甘味料そのものの味、風味が良い」が8件、「口当たりを良くする」が7件、「商品を日持ちさせる」が6件と続く(図18)。
種類別に見ると、ソルビトールは「商品に風味を加える」「商品を日持ちさせる」「口当たりを良くするため」など分散されているが、果糖は「甘味料そのものの味、風味が良い」「商品に風味を加える」が主な理由となっている。
エ.仕入量の動向
(ア)直近1年間の仕入量
平成30年度の仕入量を見ると、「90トン以上」が22%、「5トン以上30トン未満」が16%、「1トン以上5トン未満」が13%となっている(図19)。
種類別に見ると、果糖は「90トン以上」が22%と最も多く、それ以外がそれぞれ11%と分散している(図20)。ソルビトールも同様に「90トン以上」が最も多いが、次いで「5トン以上30トン未満」が19%が続き、他の仕入量も一定数存在している。
(イ)前年度と比較した仕入量の動向
平成29年度と比較した30年度の仕入量の動向は、ともに「横ばい」が7割を占めた(図21)。果糖、ソルビトールともに増減は一定数見られるものの、比較的安定した推移と思われる。
「増加」と回答した企業の理由としては、「需要の増加による商品の出荷数量の増加」「新商品の開発」が挙げられ、業種はパン・菓子、調味料の製造業であった。「減少」と回答した企業の理由には「需要の減少による商品の出荷数量の減少」「商品アイテム数の減少」などが挙げられ、業種としては清涼飲料・酒類、乳飲料・乳製品の製造業などであった。
(ウ)今後の仕入量の見込み
今後の仕入量の見込みは、ともに「横ばい」が大半を占め、比較的安定している(図22)。横ばい以外を回答した企業は、増加要因として「需要の増加」を、減少要因として「需要の減少」「商品数の減少」を挙げていた。