1. 世界の砂糖需給(2019年12月時点予測)
最終更新日:2020年1月10日
1. 世界の砂糖需給(2019年12月時点予測)
2020年1月
LMC International(農産物の需給などを調査する英国の民間調査会社)の2020年3月時点の予測によると(以下、特段の断りがない限り同予測に基づく記述)、2019/20砂糖年度(10月〜翌9月)の世界の砂糖生産量は、1億7697万トン(粗糖換算〈以下、特段の断りがない限り砂糖に係る数量は粗糖換算〉、前年度比5.2%減)とやや減少すると見込まれている(表1)。ヨーロッパや南アメリカは前年度を上回る一方、アジアでは主要産地であるインドやタイ、中国の減産の影響により2年連続で前年度を下回る見通しである。
同年度の世界の砂糖消費量は、1億8496万トン(同0.7%増)とわずかに増加すると見込まれている。世界の砂糖需要をけん引するアジアは昨今の景気動向を反映し、引き続き堅調に推移するほか、人口増を背景にアフリカも増加が見込まれている。一方、EUでは健康志向の高まりなどから、南アメリカでは経済成長の停滞により、わずかに減少すると見込まれている。
全体を見ると、2019/20年度は生産量が消費量を約800万トン下回り、期末在庫率は前年度比5.5ポイント減の40%と見込まれることから、砂糖の需給はやや引き締まる見通しである。なお、地域別の砂糖需給は、図1の通りである。
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