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砂糖類の国内需給
最終更新日：2020年3月10日
砂糖類の国内需給
2020年3月
調査情報部
1. 需給見通し
農林水産省は、「砂糖及びでん粉の価格調整に関する法律」（昭和40年法律第109号）により、四半期ごとに砂糖および異性化糖の需給見通しを公表している。12月に「令和元砂糖年度における砂糖及び異性化糖の需給見通し（第2回）」を公表した（詳細は2020年2月号参照）。
2. 輸入動向
【粗糖の輸入動向】
12月の輸入量は前年同月からやや増加
財務省「貿易統計」によると、2019年12月の甘しゃ糖・分みつ糖（HSコード 1701.14-110）および甘しゃ糖・その他（同1701.14-200の豪州）の輸入量は、16万3570トン（前年同月比5.7％増、前月比69.5%増）であった（図1）。
輸入先国は豪州およびタイで、国別の輸入量は次の通りであった（図2）。
豪州 13万1552トン
（前年同月比4.0％増、前月比77.8％増）
タイ 3万2018トン
（同13.1％増、同42.2％増）
12月の輸入量は前年同月からやや増加
財務省「貿易統計」によると、2019年12月の甘しゃ糖・分みつ糖（HSコード 1701.14-110）および甘しゃ糖・その他（同1701.14-200の豪州）の輸入量は、16万3570トン（前年同月比5.7％増、前月比69.5%増）であった（図1）。
輸入先国は豪州およびタイで、国別の輸入量は次の通りであった（図2）。
豪州 13万1552トン
（前年同月比4.0％増、前月比77.8％増）
タイ 3万2018トン
（同13.1％増、同42.2％増）
また、2019年1〜12月の甘しゃ糖・分みつ糖および甘しゃ糖・その他の輸入量は、117万5842トン（前年比2.0％増）であった（図3）。
輸入先国は豪州、タイ、米国および英国の4カ国で、国別の輸入量は次の通りであった。
豪州 97万563トン
（前年比16.6％増）
タイ 20万5202トン
（同34.3％減）
米国 76トン
（同41.1％減）
英国 1トン
（前年輸入実績なし）
輸入先国は豪州、タイ、米国および英国の4カ国で、国別の輸入量は次の通りであった。
豪州 97万563トン
（前年比16.6％増）
タイ 20万5202トン
（同34.3％減）
米国 76トン
（同41.1％減）
英国 1トン
（前年輸入実績なし）
2019年12月の甘しゃ糖・分みつ糖の1トン当たりの輸入価格は、3万6703円（前年同月比4.0％安、前月比3.9％高）であった（図4）。
タイ 3万6703円
（前年同月比4.0％安、前月比4.0％高）
また、同月における甘しゃ糖・その他の豪州からの高糖度原料糖の1トン当たりの輸入価格は、3万6718円（前年同月比1.7％安、前月比6.1％高）であった。
タイ 3万6703円
（前年同月比4.0％安、前月比4.0％高）
また、同月における甘しゃ糖・その他の豪州からの高糖度原料糖の1トン当たりの輸入価格は、3万6718円（前年同月比1.7％安、前月比6.1％高）であった。
【含みつ糖の輸入動向】
12月の輸入量は前年同月からかなり大きく増加
財務省「貿易統計」によると、2019年12月の含みつ糖（HSコード 1701.13-000、1701.14-190）の輸入量は、440トン（前年同月比14.0％増、前月比27.9％減）であった（図5）。
輸入先国は中国、ボリビア、フィリピン、タイおよび台湾の5カ国で、国別の輸入量は次の通りであった（図6）。
中国 292トン
（前年同月比4.9倍、前月比9.6％減）
ボリビア 76トン
（同56.1％減、同63.1％減）
フィリピン 49トン
（同12.5％減、同19.5％増）
タイ 21トン
（前年同月および前月ともに同じ）
台湾 2トン
（前年同月輸入実績なし、前月1トン未満により不明）
12月の輸入量は前年同月からかなり大きく増加
財務省「貿易統計」によると、2019年12月の含みつ糖（HSコード 1701.13-000、1701.14-190）の輸入量は、440トン（前年同月比14.0％増、前月比27.9％減）であった（図5）。
輸入先国は中国、ボリビア、フィリピン、タイおよび台湾の5カ国で、国別の輸入量は次の通りであった（図6）。
中国 292トン
（前年同月比4.9倍、前月比9.6％減）
ボリビア 76トン
（同56.1％減、同63.1％減）
フィリピン 49トン
（同12.5％減、同19.5％増）
タイ 21トン
（前年同月および前月ともに同じ）
台湾 2トン
（前年同月輸入実績なし、前月1トン未満により不明）
また、2019年1〜12月の含みつ糖の輸入量は、8677トン（前年比8.8％減）であった（図7）。
輸入先国は中国、タイ、ボリビア、フィリピンおよびブラジルなど9カ国で、国別の輸入量は次の通りであった。
中国 3868トン
（前年比6.5％減）
タイ 3436トン
（同15.3％減）
ボリビア 660トン
（同15.1％減）
フィリピン 541トン
（同40.5％増）
ブラジル 94トン
（同1.1％減）
台湾 40トン
（同40.0倍）
コスタリカ 19トン
（同52.5％減）
モーリシャス 19トン
（同5.0％減）
コロンビア 1トン未満
（前年輸入実績なし）
輸入先国は中国、タイ、ボリビア、フィリピンおよびブラジルなど9カ国で、国別の輸入量は次の通りであった。
中国 3868トン
（前年比6.5％減）
タイ 3436トン
（同15.3％減）
ボリビア 660トン
（同15.1％減）
フィリピン 541トン
（同40.5％増）
ブラジル 94トン
（同1.1％減）
台湾 40トン
（同40.0倍）
コスタリカ 19トン
（同52.5％減）
モーリシャス 19トン
（同5.0％減）
コロンビア 1トン未満
（前年輸入実績なし）
2019年12月の1トン当たりの輸入価格は、11万8709円（前年同月比18.6％安、前月比6.9％安）であった（図8）。
国別の1トン当たりの輸入価格は、次の通りであった。
中国 11万4664円
（前年同月比9.8％安、前月比1.1％安）
ボリビア 13万2974円
（同3.8％安、同2.7％高）
フィリピン 12万6367円
（同6.7％安、同28.5％安）
タイ 9万2190円
（同5.4％安、同0.1％安）
台湾 25万8000円
（前年同月輸入実績なし、前月1トン未満により不明）
国別の1トン当たりの輸入価格は、次の通りであった。
中国 11万4664円
（前年同月比9.8％安、前月比1.1％安）
ボリビア 13万2974円
（同3.8％安、同2.7％高）
フィリピン 12万6367円
（同6.7％安、同28.5％安）
タイ 9万2190円
（同5.4％安、同0.1％安）
台湾 25万8000円
（前年同月輸入実績なし、前月1トン未満により不明）
【加糖調製品の輸入動向】
12月の加糖調製品の輸入量は前年同月からかなり大きく増加
財務省「貿易統計」によると、2019年12月の加糖調製品の輸入量は、4万5838トン（前年同月比14.9％減、前月比0.7％減）であった（図9）。
品目別の輸入量は、表4の通りであった。
12月の加糖調製品の輸入量は前年同月からかなり大きく増加
財務省「貿易統計」によると、2019年12月の加糖調製品の輸入量は、4万5838トン（前年同月比14.9％減、前月比0.7％減）であった（図9）。
品目別の輸入量は、表4の通りであった。
また、2019年1〜12月の加糖調製品の輸入量は、51万4156トン（前年比5.1％減）となった（図10）。
品目別の輸入量は、次の通りであった（表5）。
品目別の輸入量は、次の通りであった（表5）。
3. 異性化糖の移出動向
1月の移出量は前年同月からわずかに減少
2020年1月の異性化糖の移出量は、5万8160トン（前年同月比2.1％減、前月比5.5％減）であった（図11）。
同月の規格別の移出量は、次の通りであった（図12）。
果糖含有率40％未満 308トン
（前年同月比14.4％減、前月比24.2％減）
同40％以上50％未満 1万5909トン
（同2.6％増、同3.8％減）
同50％以上60％未満 4万1362トン
（同3.3％減、同5.8％減）
同60％以上 581トン
（同25.4％減、同16.2％減）
2020年1月の異性化糖の移出量は、5万8160トン（前年同月比2.1％減、前月比5.5％減）であった（図11）。
同月の規格別の移出量は、次の通りであった（図12）。
果糖含有率40％未満 308トン
（前年同月比14.4％減、前月比24.2％減）
同40％以上50％未満 1万5909トン
（同2.6％増、同3.8％減）
同50％以上60％未満 4万1362トン
（同3.3％減、同5.8％減）
同60％以上 581トン
（同25.4％減、同16.2％減）
4. 価格動向
【市場価格】
砂糖、異性化糖ともに前月と同水準で推移
1月の糖種別・地域別の砂糖価格（日経相場）は次の通りであった。
上白糖（大袋）
東京 1キログラム当たり187〜188円
大阪 同187〜188円
名古屋 同191円
関門 同191円
上白糖（小袋）
東京 1キログラム当たり199〜202円
大阪 同202円
本グラニュー糖（大袋）
東京 1キログラム当たり192〜193円
大阪 同192〜193円
名古屋 同196円
ビート・グラニュー糖（大袋）
東京 1キログラム当たり187〜188円
大阪 同187〜188円
名古屋 同189円
1月の異性化糖の価格（日経相場、大口需要家向け価格、東京、タンクローリーもの、JAS規格品、水分25％）は、次の通りであった。
果糖分42％もの
1キログラム当たり131〜132円
果糖分55％もの
同137〜138円
【小売価格】
1月の上白糖小袋の地域間の価格差は最大で19.0円
KSP-POSデータ（全国535店舗）によると、スーパーにおける1月の上白糖小袋（1キログラム）の平均小売価格は、191.7円（前年同月差0.2円高、前月差1.9円高）であった。最も高かったのは中国・四国で、最も安かった関東などとの価格差は19.0円であった。
同月の地域別（注）の平均小売価格は次の通りであった（表6）。
（注）地域の内訳は次の通りである。以下（同じ）。
関東など：茨城県、栃木県、群馬県、長野県、山梨県、静岡県
首都圏：東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県
中 部：新潟県、富山県、石川県、福井県、岐阜県、三重県、愛知県
関 西：大阪府、兵庫県、京都府、滋賀県、和歌山県、奈良県
砂糖、異性化糖ともに前月と同水準で推移
1月の糖種別・地域別の砂糖価格（日経相場）は次の通りであった。
上白糖（大袋）
東京 1キログラム当たり187〜188円
大阪 同187〜188円
名古屋 同191円
関門 同191円
上白糖（小袋）
東京 1キログラム当たり199〜202円
大阪 同202円
本グラニュー糖（大袋）
東京 1キログラム当たり192〜193円
大阪 同192〜193円
名古屋 同196円
ビート・グラニュー糖（大袋）
東京 1キログラム当たり187〜188円
大阪 同187〜188円
名古屋 同189円
1月の異性化糖の価格（日経相場、大口需要家向け価格、東京、タンクローリーもの、JAS規格品、水分25％）は、次の通りであった。
果糖分42％もの
1キログラム当たり131〜132円
果糖分55％もの
同137〜138円
【小売価格】
1月の上白糖小袋の地域間の価格差は最大で19.0円
KSP-POSデータ（全国535店舗）によると、スーパーにおける1月の上白糖小袋（1キログラム）の平均小売価格は、191.7円（前年同月差0.2円高、前月差1.9円高）であった。最も高かったのは中国・四国で、最も安かった関東などとの価格差は19.0円であった。
同月の地域別（注）の平均小売価格は次の通りであった（表6）。
（注）地域の内訳は次の通りである。以下（同じ）。
関東など：茨城県、栃木県、群馬県、長野県、山梨県、静岡県
首都圏：東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県
中 部：新潟県、富山県、石川県、福井県、岐阜県、三重県、愛知県
関 西：大阪府、兵庫県、京都府、滋賀県、和歌山県、奈良県
1月のグラニュー糖小袋の地域間の価格差は最大で73.0円
KSP-POSデータ（全国535店舗）によると、スーパーにおける1月のグラニュー糖小袋（1キログラム）の平均小売価格は、243.7円（前年同月差2.1円高、前月差0.1円高）であった。最も高かったのは東北で、最も安かった北海道との価格差は73.0円であった。
同月の地域別の平均小売価格は次の通りであった（表7）。
KSP-POSデータ（全国535店舗）によると、スーパーにおける1月のグラニュー糖小袋（1キログラム）の平均小売価格は、243.7円（前年同月差2.1円高、前月差0.1円高）であった。最も高かったのは東北で、最も安かった北海道との価格差は73.0円であった。
同月の地域別の平均小売価格は次の通りであった（表7）。
1月の三温糖小袋の地域間の価格差は最大で41.2円
KSP-POSデータ（全国535店舗）によると、スーパーにおける1月の三温糖小袋（1キログラム）の平均小売価格は、232.8円（前年同月差3.5円安、前月差1.1円高）であった。最も高かったのは東北で、最も安かった九州・沖縄との価格差は41.2円であった。
同月の地域別の平均小売価格は次の通りであった（表8）。
KSP-POSデータ（全国535店舗）によると、スーパーにおける1月の三温糖小袋（1キログラム）の平均小売価格は、232.8円（前年同月差3.5円安、前月差1.1円高）であった。最も高かったのは東北で、最も安かった九州・沖縄との価格差は41.2円であった。
同月の地域別の平均小売価格は次の通りであった（表8）。
【購入金額および購入量】
12月の砂糖の支出金額は前年同月と比べやや下落
総務省「家計調査」によると、2019年12月における100世帯当たりの砂糖の購入頻度は51、1世帯（2人以上）当たりの支出金額は124円（前年同月比5.3％安、前月比49.4％高）であった（図13）。また、同月の1世帯当たりの砂糖の購入数量は、542グラム（同6.1％減、同73.2％増）であった（図14）。
12月の砂糖の支出金額は前年同月と比べやや下落
総務省「家計調査」によると、2019年12月における100世帯当たりの砂糖の購入頻度は51、1世帯（2人以上）当たりの支出金額は124円（前年同月比5.3％安、前月比49.4％高）であった（図13）。また、同月の1世帯当たりの砂糖の購入数量は、542グラム（同6.1％減、同73.2％増）であった（図14）。
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 （担当：企画情報グループ）
Tel:03-3583-9272
農畜産業振興機構 調査情報部 （担当：企画情報グループ）
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