ア.砂糖類の用途
砂糖類全体での用途を見ると、「スナック菓子・米菓・油菓子・ビスケット類」が52件と最も多く、次いで、「和生菓子・洋生菓子」が40件、「パン類(菓子パンを含む)」が25件、「水産練り製品」が21件と続く(図4)。
また、種類別に見ると、砂糖および黒糖は「スナック菓子・米菓・油菓子・ビスケット類」が最も多く、黒糖では前年度調査で見られなかった乳飲料への使用も見られた。異性化糖は「スナック菓子・米菓・油菓子・ビスケット類」「パン類(菓子パンを含む)」が同数で最も多かった。
具体的な食品への使用を見ると、「スナック菓子・米菓・油菓子・ビスケット類」はクッキーや焼き菓子が多く、その他に分類されるものは即席麺、醤油などが挙げられた。
イ.砂糖類を使用する商品の数
砂糖類を使用する商品の数は、1企業当たり「101点以上」が最も多く(51件〈砂糖41件、異性化糖10件〉)、「5点以下」(44件〈砂糖14件、黒糖22件、異性化糖8件〉)が続いた。
種類別に見ると、砂糖および異性化糖は「101点以上」が最も多い。黒糖は「5点以下」、次いで「11〜20点」が多く、ほかの種類と比較して使用する商品数が少ないことがうかがえる(図5)。
ウ.砂糖類を使用する理由
砂糖類を使用する理由として、「商品に風味を加えるため」が79件と最も多く、次いで「甘味料そのものの味、風味が良いため」が58件と続き、前年度調査と同様の傾向となった(図6)。
種類別にみると、砂糖および黒糖は「商品に風味を加えるため」が最も多く、次いで「甘味料そのものの味、風味が良いため」が多かった。異性化糖は、「甘味料そのものの味、風味が良いため」が最も多く、次いで「商品に風味を加えるため」と「製造原価(製造コスト)を抑えるため」が同数で多かった。
エ.仕入量の動向
(ア)直近1年間の仕入量
令和元年度(4月〜翌3月。以下同じ)の仕入量を種類別に見ると、砂糖、異性化糖ともに「500トン未満」が最も多く、次いで砂糖は「1000トン以上2000トン未満」、異性化糖は「500トン以上1000トン未満」の順となる(図7)。
また、黒糖は「5トン未満」が6割を占め、他の数量帯は1割に満たない(図8)。