ア.加糖調製品の用途
加糖調製品の用途を見ると、「和生菓子・洋生菓子」が25件と最も多く、次いで「スナック菓子・米菓・油菓子・ビスケット類」が22件、「パン類(菓子パンを含む)」が19件と続く(図4)。その他に分類される用途には、冷凍食品やシリアルなどが挙げられた。
また、種類別に用途数を見ると、ミルク調製品が12種類と最も多くの用途で使用されており、次いでソルビトール調製品が10種類、ココア調製品および小麦粉調製品が6種類、加糖あんが5種類となっている。ミルク調製品は「アイスクリーム類」、ソルビトール調製品は「キャンディー類・グミ・チューインガム」、ココア調製品は「チョコレート類」、小麦粉調製品および加糖あんは「和生菓子・洋生菓子」への使用割合がそれぞれ最多であった。
イ.加糖調製品を使用する商品の数
加糖調製品を使用する商品の数を種類別に見ると、ソルビトール調製品、ココア調製品、加糖あんおよび小麦粉調製品は1企業当たり「5点以下」が最多であった(図5)。ミルク調製品は「6〜20点」が最も多かったが、「101点以上」も比較的多く見られた。
ウ.加糖調製品を使用する理由
加糖調製品を使用する理由としては、前年度調査と同様に「製造原価(製造コスト)を抑えるため」が最も多かった(図6)。次いで「品質が安定しているため」「自社で調製する技術や設備を有していないため」という回答が多かった。
種類別に見ると、加糖あんは「自社で調製する技術や設備を有していないため」が、加糖あん以外の調製品は「製造原価(製造コスト)を抑えるため」が使用理由として最も多かった。
エ.仕入量の動向
(ア)直近1年間の仕入量
令和元年度の仕入量を見ると「50トン未満」が26%で最も多く、次いで「50トン以上200トン未満」(16%)、「1000トン以上2000トン未満」(13%)、「500トン以上1000トン未満」(11%)となった(図7)。
種類別に見ると、ソルビトール調製品は「500トン以上1000トン未満」、ココア調製品は「50トン未満」「50トン以上200トン未満」が同数で最も多かった(図8)。ミルク調製品は「50トン未満」「200トン以上500トン未満」が同数で多く、加糖あんおよび小麦粉調製品については「50トン未満」が最も多くなっている。