1. 世界の砂糖需給(2021年6月時点予測)
最終更新日:2021年7月9日
1. 世界の砂糖需給(2021年6月時点予測)
2021年7月
LMC International(農産物の需給などを調査する英国の民間調査会社)による2021年6月時点の予測によると(以下、特段の断りがない限り同予測に基づく記述)、2020/21砂糖年度(10月〜翌9月)の世界の砂糖生産量は、1億8135万トン(粗糖換算〈以下、特段の断りがない限り砂糖に係る数量は粗糖換算〉、前年度比0.2%減)とわずかに減少すると見込まれる(表1)。アジアでは前年度を上回る一方、ヨーロッパでは主産地であるフランスやロシアでの減産の影響により前年度を下回る見通しである。
EU、インドネシア、米国などでは前年度より需要の落ち込みが見込まれるものの、インド、中国、ブラジル、パキスタンなどでは需要の回復が予測されることを受け、同年度の世界の砂糖消費量は、1億8230万トン(同0.2%増)とわずかな増加が見込まれる。
また2020/21年度の期末在庫率は、前年度比2.1ポイント減の42.8%と見込まれ、砂糖需給は前年度からわずかに引き締まるものの、引き続き40%台の高い水準が維持される見通しである。なお、地域別の砂糖需給の予測値は、図1の通りである。
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