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砂糖類の国内需給
最終更新日：2021年7月9日
砂糖類の国内需給
2021年7月
調査情報部
1. 需給見通し
農林水産省は、「砂糖及びでん粉の価格調整に関する法律」（昭和40年法律第109号）により、四半期ごとに砂糖および異性化糖の需給見通しを公表している。令和3年3月に「令和2砂糖年度における砂糖及び異性化糖の需給見通し（第3回）」を公表した（詳細は2021年5月号参照）。
2. 輸入動向
【粗糖の輸入動向】
4月の輸入量は前年同月から大幅に増加
財務省「貿易統計」によると、2021年4月の甘しゃ糖・分みつ糖（HSコード 1701.14–110）および甘しゃ糖・その他（同1701.14−200の豪州）の輸入量は、11万9390トン（前年同月比2.6倍、前月比2.1倍）であった（図1）。
輸入先国は甘しゃ糖・分みつ糖についてはタイおよび米国、甘しゃ糖・その他については豪州で、国別の輸入量は次の通りであった（図2）。
タイ 9969トン
（前年同月比56.7%減、前月比37.2%減）
米国 1トン
（前年同月および前月輸入実績なし）
豪州 10万9420トン
（前年同月比4.8倍、前月比2.7倍）
4月の輸入量は前年同月から大幅に増加
財務省「貿易統計」によると、2021年4月の甘しゃ糖・分みつ糖（HSコード 1701.14–110）および甘しゃ糖・その他（同1701.14−200の豪州）の輸入量は、11万9390トン（前年同月比2.6倍、前月比2.1倍）であった（図1）。
輸入先国は甘しゃ糖・分みつ糖についてはタイおよび米国、甘しゃ糖・その他については豪州で、国別の輸入量は次の通りであった（図2）。
タイ 9969トン
（前年同月比56.7%減、前月比37.2%減）
米国 1トン
（前年同月および前月輸入実績なし）
豪州 10万9420トン
（前年同月比4.8倍、前月比2.7倍）
2021年4月の甘しゃ糖・分みつ糖の1トン当たりの輸入価格は、5万1216円（前年同月比12.6%高、前月比6.0%高）であった（図3）。
国別の1トン当たりの輸入価格は、次の通りであった。
タイ 5万1148円
（前年同月比12.4%高、前月比5.8%高）
米国 72万8000円
（前年同月および前月輸入実績なし）
また、同月における甘しゃ糖・その他の豪州からの高糖度原料糖の1トン当たりの輸入価格は、5万2457円（前年同月比26.6%高、前月比9.2%高）であった（図4）。
国別の1トン当たりの輸入価格は、次の通りであった。
タイ 5万1148円
（前年同月比12.4%高、前月比5.8%高）
米国 72万8000円
（前年同月および前月輸入実績なし）
また、同月における甘しゃ糖・その他の豪州からの高糖度原料糖の1トン当たりの輸入価格は、5万2457円（前年同月比26.6%高、前月比9.2%高）であった（図4）。
【含みつ糖の輸入動向】
4月の輸入量は前年同月から大幅に減少
財務省「貿易統計」によると、2021年4月の含みつ糖（HSコード 1701.13–000、1701.14–190）の輸入量は、665トン（前年同月比22.9%減、前月比42.6%減）であった（図5）。
輸入先国は中国、タイ、フィリピンおよびインドの4カ国で、国別の輸入量は次の通りであった（図6）。
中国 288トン
（前年同月比65.5%増、前月比7.4%減）
タイ 273トン
（同52.8%減、同56.1%減）
フィリピン 102トン
（同14.6%増、同41.4%減）
インド 2トン
（前年同月および前月輸入実績なし）
4月の輸入量は前年同月から大幅に減少
財務省「貿易統計」によると、2021年4月の含みつ糖（HSコード 1701.13–000、1701.14–190）の輸入量は、665トン（前年同月比22.9%減、前月比42.6%減）であった（図5）。
輸入先国は中国、タイ、フィリピンおよびインドの4カ国で、国別の輸入量は次の通りであった（図6）。
中国 288トン
（前年同月比65.5%増、前月比7.4%減）
タイ 273トン
（同52.8%減、同56.1%減）
フィリピン 102トン
（同14.6%増、同41.4%減）
インド 2トン
（前年同月および前月輸入実績なし）
2021年4月の1トン当たりの輸入価格は、11万7289円（前年同月比2.4%高、前月比3.5%安）であった（図7）。
国別の1トン当たりの輸入価格は、次の通りであった。
中国 12万7715円
（前年同月比5.7%高、前月比7.0%高）
タイ 10万4158円
（同3.3%安、同7.9%安）
フィリピン 11万9510円
（同11.4%安、同22.0%安）
インド 17万円
（前年同月および前月輸入実績なし）
国別の1トン当たりの輸入価格は、次の通りであった。
中国 12万7715円
（前年同月比5.7%高、前月比7.0%高）
タイ 10万4158円
（同3.3%安、同7.9%安）
フィリピン 11万9510円
（同11.4%安、同22.0%安）
インド 17万円
（前年同月および前月輸入実績なし）
【加糖調製品の輸入動向】
4月の加糖調製品の輸入量は前年同月からかなりの程度減少
財務省「貿易統計」によると、2021年4月の加糖調製品の輸入量は、3万9867トン（前年同月比9.9%減、前月比15.8%減）であった（図8）。
品目別の輸入量は、表4の通りであった。
4月の加糖調製品の輸入量は前年同月からかなりの程度減少
財務省「貿易統計」によると、2021年4月の加糖調製品の輸入量は、3万9867トン（前年同月比9.9%減、前月比15.8%減）であった（図8）。
品目別の輸入量は、表4の通りであった。
3.異性化糖の移出動向
5月の移出量は前年同月からかなり大きく増加
2021年5月の異性化糖の移出量は、7万1855トン（前年同月比12.4%増、前月比13.0%減）であった（図9）。
同月の規格別の移出量は、次の通りであった（図10）。
果糖含有率40%未満 317トン
（前年同月比10.0%増、前月比39.1%減）
同40%以上50%未満 1万7657トン
（同0.2%増、同13.3%減）
同50%以上60%未満 5万2801トン
（同17.1%増、同12.4%減）
同60%以上 1080トン
（同14.2%増、同25.2%減）
2021年5月の異性化糖の移出量は、7万1855トン（前年同月比12.4%増、前月比13.0%減）であった（図9）。
同月の規格別の移出量は、次の通りであった（図10）。
果糖含有率40%未満 317トン
（前年同月比10.0%増、前月比39.1%減）
同40%以上50%未満 1万7657トン
（同0.2%増、同13.3%減）
同50%以上60%未満 5万2801トン
（同17.1%増、同12.4%減）
同60%以上 1080トン
（同14.2%増、同25.2%減）
4. 価格動向
【市場価格】
砂糖、異性化糖ともに前月と同水準で推移
5月の糖種別・地域別の砂糖価格（日経相場）は、次の通りであった。
上白糖（大袋）
東京 1キログラム当たり192〜193円
大阪 同192〜193円
名古屋 同196円
関門 同196円
上白糖（小袋）
東京 1キログラム当たり205〜206円
大阪 同207円
本グラニュー糖（大袋）
東京 1キログラム当たり197〜198円
大阪 同197〜198円
名古屋 同201円
ビート・グラニュー糖（大袋）
東京 1キログラム当たり192〜193円
大阪 同192〜193円
名古屋 同194円
5月の異性化糖の価格（日経相場、大口需要家向け価格、東京、タンクローリーもの、JAS規格品、水分25%）は、次の通りであった。
果糖分42%もの 1キログラム当たり141〜142円
果糖分55%もの 同147〜148円
【小売価格】
5月の上白糖小袋の地域間の価格差は最大で31.9円
KSP-POSデータ（全国535店舗）によると、スーパーにおける5月の上白糖小袋（1キログラム）の平均小売価格は、190.9円（前年同月差1.1円安、前月差1.8円安）であった。最も高かったのは中国・四国で、最も安かった関東などとの価格差は31.9円であった。
同月の地域別（注）の平均小売価格は、次の通りであった（表5）。
（注）地域の内訳は、次の通りである（以下同じ）。
関東など：茨城県、栃木県、群馬県、長野県、山梨県、静岡県 首都圏：東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県
中部：新潟県、富山県、石川県、福井県、岐阜県、三重県、愛知県
関西：大阪府、兵庫県、京都府、滋賀県、和歌山県、奈良県
砂糖、異性化糖ともに前月と同水準で推移
5月の糖種別・地域別の砂糖価格（日経相場）は、次の通りであった。
上白糖（大袋）
東京 1キログラム当たり192〜193円
大阪 同192〜193円
名古屋 同196円
関門 同196円
上白糖（小袋）
東京 1キログラム当たり205〜206円
大阪 同207円
本グラニュー糖（大袋）
東京 1キログラム当たり197〜198円
大阪 同197〜198円
名古屋 同201円
ビート・グラニュー糖（大袋）
東京 1キログラム当たり192〜193円
大阪 同192〜193円
名古屋 同194円
5月の異性化糖の価格（日経相場、大口需要家向け価格、東京、タンクローリーもの、JAS規格品、水分25%）は、次の通りであった。
果糖分42%もの 1キログラム当たり141〜142円
果糖分55%もの 同147〜148円
【小売価格】
5月の上白糖小袋の地域間の価格差は最大で31.9円
KSP-POSデータ（全国535店舗）によると、スーパーにおける5月の上白糖小袋（1キログラム）の平均小売価格は、190.9円（前年同月差1.1円安、前月差1.8円安）であった。最も高かったのは中国・四国で、最も安かった関東などとの価格差は31.9円であった。
同月の地域別（注）の平均小売価格は、次の通りであった（表5）。
（注）地域の内訳は、次の通りである（以下同じ）。
関東など：茨城県、栃木県、群馬県、長野県、山梨県、静岡県 首都圏：東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県
中部：新潟県、富山県、石川県、福井県、岐阜県、三重県、愛知県
関西：大阪府、兵庫県、京都府、滋賀県、和歌山県、奈良県
5月のグラニュー糖小袋の地域間の価格差は最大で74.1円
KSP-POSデータ（全国535店舗）によると、スーパーにおける5月のグラニュー糖小袋（1キログラム）の平均小売価格は、245.0円（前年同月差1.5円高、前月差0.9円高）であった。最も高かったのは東北で、最も安かった北海道との価格差は74.1円であった。
同月の地域別の平均小売価格は、次の通りであった（表6）。
KSP-POSデータ（全国535店舗）によると、スーパーにおける5月のグラニュー糖小袋（1キログラム）の平均小売価格は、245.0円（前年同月差1.5円高、前月差0.9円高）であった。最も高かったのは東北で、最も安かった北海道との価格差は74.1円であった。
同月の地域別の平均小売価格は、次の通りであった（表6）。
5月の三温糖小袋の地域間の価格差は最大で44.3円
KSP-POSデータ（全国535店舗）によると、スーパーにおける5月の三温糖小袋（1キログラム）の平均小売価格は、234.9円（前年同月差4.3円高、前月差6.0円高）であった。最も高かったのは九州・沖縄で、最も安かった関東などとの価格差は44.3円であった。
同月の地域別の平均小売価格は、次の通りであった（表7）。
KSP-POSデータ（全国535店舗）によると、スーパーにおける5月の三温糖小袋（1キログラム）の平均小売価格は、234.9円（前年同月差4.3円高、前月差6.0円高）であった。最も高かったのは九州・沖縄で、最も安かった関東などとの価格差は44.3円であった。
同月の地域別の平均小売価格は、次の通りであった（表7）。
【購入金額および購入量】
4月の砂糖の支出金額は前年同月と比べ大幅に下落
総務省「家計調査」によると、2021年4月における100世帯当たりの砂糖の購入頻度は32、1世帯（2人以上）当たりの支出金額は75円（前年同月比21.1%安、前月比16.7%安）であった（図11）。また、同月の1世帯当たりの砂糖の購入数量は、340グラム（前年同月同、同7.9%減）であった（図12）。
4月の砂糖の支出金額は前年同月と比べ大幅に下落
総務省「家計調査」によると、2021年4月における100世帯当たりの砂糖の購入頻度は32、1世帯（2人以上）当たりの支出金額は75円（前年同月比21.1%安、前月比16.7%安）であった（図11）。また、同月の1世帯当たりの砂糖の購入数量は、340グラム（前年同月同、同7.9%減）であった（図12）。
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 （担当：企画情報グループ）
Tel:03-3583-9272
農畜産業振興機構 調査情報部 （担当：企画情報グループ）
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