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2. 主要国の砂糖需給(2022年6月時点予測)

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最終更新日:2022年7月11日

2. 主要国の砂糖需給(2022年6月時点予測)

2022年7月

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【生産量】  
 インドは、サトウキビ生産量が国内第2位のマハラシュトラ州と第3位のカルナータカ州で記録的な豊作が見込まれるため、3867万トン(前年度比14.9%増)とかなり大きく増加し、ブラジルを抜いて生産量第1位となることが見込まれる(図2)。  

 ブラジルは、干ばつや霜害などの影響を受けて3771万トン(同15.4%減)とかなり大きく減少し、第2位に後退すると見込まれる。  

 また、てん菜糖が主体となるEUにおいては、干ばつを記録した前年と比べて生育期の降雨量が多く、大規模な病虫害も発生していないため、1719万トン(同14.0%増)とかなり大きく増加すると見込まれる。

【輸入量】  
 インドネシアは、主に家庭での砂糖消費の増加に伴い597万トン(前年度比2.0%増)とわずかに増加し、中国を抜いて輸入量第1位となることが見込まれる。  

 中国では、2020年に引き続き2021年も国内需要を上回る量の砂糖を輸入したことで、国内在庫の積み増しが想定されることから、533万トン(同33.8%減)と大幅に減少し、インドネシアに首位の座を明け渡すと見込まれる。

【消費量】  
 消費量第1位のインドは、人口の増加に伴い、2862万トン(前年度比1.1%増)とわずかに増加し、世界の砂糖消費量の15%を占めると見込まれる。  

 続くEUは、ウクライナからの600万人の難民流入や砂糖需要の回復を受けて前回予測から上方修正され、1771万トン(同5.9%増)と新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行前と同等の消費が見込まれる。

 長らく世界の砂糖需要をけん引してきた中国は、1685万トン(前年度同)と横ばいで推移し、EUの水準をやや下回ると見込まれる。

【輸出量】  
 輸出量第1位のブラジルは、砂糖の減産のほか、海上運賃の高騰を受けてインドネシアやアフリカ諸国などでブラジル産の粗糖需要が低下していることから、2672万トン(前年度比21.5%減)と大幅に減少するものの、世界の砂糖輸出の4割弱を占めると見込まれる。  

 タイは、760万トン(同92.3%増)と大幅な増加が見込まれ、インド産砂糖輸出量の下方修正に伴い、第3位から第2位に順位を上げるとみられる。  

 続くインドは、前回予測では857万トンと第2位だったものの、インド政府が同年度の輸出に際し許可制を導入したことを受けて前回予測から下方修正されて第3位に順位を下げ、720万トン(同14.8%減)とかなり大きく減少すると見込まれる。
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