1. 世界の砂糖需給(2023年6月時点予測)
最終更新日:2023年7月10日
1. 世界の砂糖需給(2023年6月時点予測)
2023年7月
LMC International(農産物の需給などを調査する英国の民間調査会社)による2023年6月時点の予測によると(以下、特段の断りがない限り同予測に基づく記述)、2022/23砂糖年度(10月〜翌9月)の世界の砂糖生産量は、前回予想より212万トン下方修正されたものの、1億9026万トン(粗糖換算〈以下、特段の断りがない限り砂糖に係る数量は粗糖換算〉、前年度比2.0%増)とわずかに増加すると見込まれる(表1)。主産地であるブラジルやタイの増産見込みから世界全体では前年度を上回るものの、生産量第2位のインドをはじめ、EUや中国、パキスタンなどでは前年度を下回る見通しである。
また砂糖消費量は、主要消費国であるインドを筆頭に、中国や米国、インドネシアなどで増加が見込まれるものの、ブラジルやEU、メキシコでは減少が見込まれ、全体としては1億8903万トン(同0.9%増)とわずかな増加が見込まれる。
この結果、期末在庫率は6年ぶりとなる40%割れが見込まれる。地域別の砂糖需給の予測値は、図1の通りである。
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