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最終更新日:2023年10月10日
【粗糖の輸入動向】
7月の輸入量は前年同月からかなり大きく増加
財務省「貿易統計」によると、2023年7月の甘しゃ糖・分みつ糖(HSコード 1701.14-110)および甘しゃ糖・その他(同1701.14−200の豪州)の輸入量は、12万960トン(前年同月比12.6%増、前月比2.6%減)であった(図1)。
輸入先は甘しゃ糖・分みつ糖についてはタイおよび米国、甘しゃ糖・その他については豪州で、国・地域別の輸入量は次の通りであった(図2)
タイ 7290トン
(前年同月比31.5%減、前月比18.9%減)
米国 5トン
(同73.7%減、前月輸入実績なし)
豪州 11万3665トン
(同17.5%増、前月比1.4%減)
2023年7月の甘しゃ糖・分みつ糖の1トン当たりの輸入価格は、9万2595円(前年同月比24.7%高、前月比10.6%安)であった(図3)。
国・地域別の1トン当たりの輸入価格は、次の通りであった。
タイ 9万2518円
(前年同月比25.0%高、前月比10.7%安)
米国 20万4400円
(同1.1%高、前月輸入実績なし)
また、同月における甘しゃ糖・その他の豪州からの高糖度原料糖の1トン当たりの輸入価格は、9万9708円(前年同月比34.9%高、前月比6.4%高)であった(図4)。
【含みつ糖の輸入動向】
7月の輸入量は前年同月から大幅に増加
財務省「貿易統計」によると、2023年7月の含みつ糖(HSコード 1701.13-000、1701.14-190)の輸入量は、533トン(前年同月比27.2%増、前月比5.8%減)であった(図5)。
輸入先は中国、タイ、コスタリカ、フィリピンおよびインドで、国・地域別の輸入量は次の通りであった(図6)。
中国 372トン
(前年同月比63.2%増、前月比23.5%減)
タイ 126トン
(同50.0%増、同3.0倍)
コスタリカ 20トン
(前年同月および前月輸入実績なし)
フィリピン 14トン
(前年同月比86.9%減、前月比61.1%減)
インド 1トン
(前年同月輸入実績なし、同50.0%減)
2023年7月の1トン当たりの輸入価格は、15万4053円(前年同月比1.7%安、前月比7.8%安)であった(図7)。
国・地域別の1トン当たりの輸入価格は、次の通りであった。
中国 15万7747円
(前年同月比4.1%安、前月比0.2%安)
タイ 11万1056円
(同7.5%高、同13.0%安)
コスタリカ 22万9100円
(前年同月および前月輸入実績なし)
フィリピン 33万1786円
(前年同月比84.2%高、前月比0.5%高)
インド 20万8000円
(前年同月輸入実績なし、同22.8%安)
【加糖調製品の輸入動向】
7月の加糖調製品の輸入量は前年同月から大幅に減少
財務省「貿易統計」によると、2023年7月の加糖調製品の輸入量は、3万2823トン(前年同月比18.6%減、前月比10.2%減)であった(図8)。
品目別の輸入量は、表4の通りであった。
8月の移出量は前年同月からわずかに増加
2023年8月の異性化糖の移出量は、7万777トン(前年同月比2.5%増、前月比12.7%減)であった(図9)。
同月の規格別の移出量は、次の通りであった(図10)。
果糖含有率40%未満 365トン
(前年同月比17.0%増、前月比0.9%増)
同40%以上50%未満 1万7690トン
(同1.9%減、同8.5%減)
同50%以上60%未満 5万1992トン
(同3.6%増、同14.4%減)
同60%以上 730トン
(同33.4%増、同7.6%増)
【小売価格】
8月の上白糖小袋の地域間の価格差は最大で56.8円
KSP-POSデータ(全国535店舗)によると、スーパーにおける8月の上白糖小袋(1キログラム)の平均小売価格は、235.2円(前年同月差26.5円高、前月差0.8円安)であった。最も高かったのは中国・四国で、最も安かった関東などとの価格差は56.8円であった。
同月の地域別(注)の平均小売価格は、次の通りであった(表5)。
(注)地域の内訳は、次の通りである(以下同じ)。
関東など:茨城県、栃木県、群馬県、長野県、山梨県、静岡県
首都圏:東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県
中部:新潟県、富山県、石川県、福井県、岐阜県、三重県、愛知県
関西:大阪府、兵庫県、京都府、滋賀県、和歌山県、奈良県
8月のグラニュー糖小袋の地域間の価格差は最大で71.8円
KSP-POSデータ(全国535店舗)によると、スーパーにおける8月のグラニュー糖小袋(1キログラム)の平均小売価格は、290.3円(前年同月差28.0円高、前月差2.3円高)であった。最も高かったのは東北で、最も安かった北海道との価格差は71.8円であった。
同月の地域別の平均小売価格は、次の通りであった(表6)。
8月の三温糖小袋の地域間の価格差は最大で63.6円
KSP-POSデータ(全国535店舗)によると、スーパーにおける8月の三温糖小袋(1キログラム)の平均小売価格は、275.1円(前年同月差28.1円高、前月差0.8円安)であった。最も高かったのは中国・四国で、最も安かった関東などとの価格差は63.6円であった。
同月の地域別の平均小売価格は、次の通りであった(表7)。
【支出金額および購入数量】
7月の砂糖の支出金額は前年同月からわずかに下落
総務省「家計調査」によると、2023年7月における100世帯当たりの砂糖の購入頻度は29、1世帯(二人以上)当たりの支出金額は89円(前年同月比2.2%安、前月比37.3%安)であった(図11)。また、同月の1世帯当たりの砂糖の購入数量は、266グラム(同21.5%減、同36.8%減)であった(図12)。