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4 世界の砂糖需給に影響を与える諸国の動向(2023年12月時点予測)

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最終更新日:2024年1月10日

4 世界の砂糖需給に影響を与える諸国の動向(2023年12月時点予測)

2024年1月


 

2023/24年度の砂糖輸出量は、増産と国際需要の高まりから大幅に増加する見込み
 2023/24年度(4月〜翌3月)のサトウキビ収穫面積は、一部の農家でより収益性の高い大豆やトウモロコシなどへの切り替えが進んだことから、830万ヘクタール(前年度比2.2%減)とわずかに減少すると見込まれる(表)。サトウキビ生産量は、主産地の中南部地域で好天に恵まれ収穫に良好な条件が続いたことなどから、7億50万トン(同15.5%増)とかなり大きく増加すると見込まれる。

 砂糖生産量は、サトウキビの増産や収穫期の好天を受け、収穫作業や工場での操業が加速していることなどを背景に、4848万トン(同22.1%増)と大幅に増加し、過去最高水準に達すると見込まれる。輸出量は、引き続きエルニーニョ現象による世界的な天候不順への懸念や国際市場での需要の高まりが期待されることから、増産を背景に3558万トン(同22.7%増)と大幅に増加すると見込まれる。




 

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2023/24年度の砂糖輸出量は、減産と国内供給の確保により大幅に減少する見込み
 
2023/24年度(10月〜翌9月)のサトウキビの収穫面積は、546万ヘクタール(前年度比0.4%減)と前年度からほぼ横ばいで推移すると見込まれる(表)。サトウキビ生産量は、過去5年間でモンスーン期の降雨量が最も少なかったことやカルナータカ州とマハラシュトラ州の一部など南西部では、乾燥した天候がサトウキビの生育にマイナスの影響を与えたことから、4億4322万トン(同3.7%減)とやや減少すると見込まれる。

 砂糖生産量は、インド北部ではサトウキビが順調に生育しているものの、他の主産地での季節外れの大雨によるサトウキビの減産などにより、3195万トン(同8.9%減)とかなりの程度減少すると見込まれる。輸出量は、砂糖の減産見込みや同国政府による輸出制限により、348万トン(同59.8%減)と大幅な減少が見込まれる。

 


 

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2023/24年度の砂糖生産量はかなりの程度、輸入量は大幅に増加する見込み
 
2023/24年度(10月〜翌9月)のサトウキビの収穫面積は、116万へクタール(前年度比5.3%増)とやや増加すると見込まれる(表)。サトウキビ生産量は、年初に広西チワン族自治区で続いた乾燥が生育の懸念材料となっていたものの、8月から9月にかけて降雨に恵まれたことから、7073万トン(同13.0%増)とかなり大きく増加すると見込まれる。一方で、てん菜の収穫面積は、新疆(しん きょう)ウイグル自治区で寒さによる部分的な不作が生じたことなどから、18万ヘクタール(同1.1%減)とわずかに減少すると見込まれる。てん菜生産量は、収穫面積は減少するものの、単収が増加し、919万トン(同5.4%増)とやや増加し、回復が見込まれる。

 砂糖生産量は、サトウキビ生産の回復を背景に、1063万トン(同9.6%増)とかなりの程度増加し、21/22年度の水準にまで回復すると見込まれる。輸入量は、需給ギャップを埋めるための輸入増加が予想されることから、717万トン(同21.0%増)と大幅な増加が見込まれる。
 





 
中国およびEUの需給動向は2024年1月号より隔月の更新となりました。EUの需給動向は来月号の掲載となります。                                          
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