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最終更新日:2024年5月10日
【粗糖の輸入動向】
2月の輸入量は前年同月から大幅に減少
財務省「貿易統計」によると、2024年2月の甘しゃ糖・分みつ糖(HSコード 1701.14-110)および甘しゃ糖・その他(同1701.14-200の豪州)の輸入量は、4万41トン(前年同月比49.2%減、前月比44.0%増)であった(図1)。
輸入先は甘しゃ糖・分みつ糖についてはタイ、甘しゃ糖・その他については豪州で、国・地域別の輸入量は次の通りであった(図2)。
タイ
6490トン (前年同月および前月輸入実績なし)
豪州
3万3551トン (前年同月比57.4%減、前月比20.8%増)
2024年2月の甘しゃ糖・分みつ糖の1トン当たりの輸入価格は、10万4716円(前年同月比50.6%安、前月比74.3%安)であった(図3)。
国・地域別の1トン当たりの輸入価格は、次の通りであった。
タイ
10万4716円 (前年同月および前月輸入実績なし)
また、同月における甘しゃ糖・その他の豪州からの高糖度原料糖の1トン当たりの輸入価格は、8万6516円(前年同月比16.2%高、前月比22.7%安)であった(図4)。
【含みつ糖の輸入動向】
2月の輸入量は前年同月から大幅に増加
財務省「貿易統計」によると、2024年2月の含みつ糖(HSコード 1701.13-000、1701.14-190)の輸入量は、1280トン(前年同月比95.7%増、前月比2.7倍)であった(図5)。
輸入先はタイ、中国およびコスタリカで、国・地域別の輸入量は次の通りであった(図6)。
タイ
1005トン (前年同月比2.6倍、前月比3.7倍)
中国
274トン (同59.3%増、同3.7倍)
コスタリカ
1トン (前年同月および前月輸入実績なし)
2024年2月の1トン当たりの輸入価格は、17万195円(前年同月比12.0%高、前月比23.4%安)であった(図7)。
国・地域別の1トン当たりの輸入価格は、次の通りであった。
タイ
16万9614円 (前年同月比22.8%高、前月比1.0%高)
中国
17万2015円 (同11.6%高、同11.4%安)
コスタリカ
25万5000円 (前年同月および前月輸入実績なし)
【加糖調製品の輸入動向】
2月の加糖調製品の輸入量は前年同月から大幅に減少
財務省「貿易統計」によると、2024年2月の加糖調製品の輸入量は、2万5260トン(前年同月比19.1%減、前月比23.9%減)であった(図8)。
品目別の輸入量は、表4の通りであった。
3月の移出量は前年同月からやや減少
2024年3月の異性化糖の移出量は、7万1045トン(前年同月比4.3%減、前月比17.6%増)であった(図9)。
同月の規格別の移出量は、次の通りであった(図10)。
果糖含有率40%未満
384トン (前年同月比18.0%減、前月比6.9%減)
同40%以上50%未満
1万8594トン (同2.3%減、同13.8%増)
同50%以上60%未満
5万1063トン (同5.0%減、同18.7%増)
同60%以上
1003トン (同1.2%減、同56.5%増)
【市場価格】
砂糖・異性化糖ともに前月と同水準で推移
3月の糖種別・地域別の砂糖価格(日経相場)は、次の通りであった。
上白糖(大袋)
東京
1キログラム当たり 249〜251円
大阪
同 249〜251円
名古屋
同 252円
関門
同 254円
上白糖(小袋)
東京
1キログラム当たり 261〜265円
大阪
同 264〜265円
本グラニュー糖(大袋)
東京
1キログラム当たり 254〜256円
大阪
同 254〜256円
名古屋
同 257円
ビート・グラニュー糖(大袋)
東京
1キログラム当たり 249〜251円
大阪
同 249〜251円
名古屋
同 250円
3月の異性化糖の価格(日経相場、大口需要家向け価格、東京、タンクローリーもの、JAS規格品、水分25%)は、次の通りであった。
果糖分42%もの
1キログラム当たり 166〜167円
果糖分55%もの
同 172〜173円
【小売価格】
3月の上白糖小袋の地域間の価格差は最大で54.6円
KSP-POSデータ(全国501店舗)によると、スーパーにおける3月の上白糖小袋(1キログラム)の平均小売価格は、252.3円(前年同月差31.1円高、前月差0.9円高)であった。最も高かったのは中国・四国で、最も安かった関東などとの価格差は54.6円であった。
同月の地域別(注)の平均小売価格は、次の通りであった(表5)。
(注)地域の内訳は、次の通りである(以下同じ)。
関東など:茨城県、栃木県、群馬県、長野県、山梨県、静岡県
首都圏:東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県
中部:新潟県、富山県、石川県、福井県、岐阜県、三重県、愛知県
関西:大阪府、兵庫県、京都府、滋賀県、和歌山県、奈良県
3月のグラニュー糖小袋の地域間の価格差は最大で69.4円
KSP−POSデータ(全国501店舗)によると、スーパーにおける3月のグラニュー糖小袋(1キログラム)の平均小売価格は、308.0円(前年同月差36.4円高、前月差2.1円高)であった。最も高かったのは中国・四国で、最も安かった関西との価格差は69.4円であった。
同月の地域別の平均小売価格は、次の通りであった(表6)。
3月の三温糖小袋の地域間の価格差は最大で71.6円
KSP−POSデータ(全国501店舗)によると、スーパーにおける3月の三温糖小袋(1キログラム)の平均小売価格は、292.7円(前年同月差34.6円高、前月差2.2円高)であった。最も高かったのは中国・四国で、最も安かった関西との価格差は71.6円であった。
同月の地域別の平均小売価格は、次の通りであった(表7)。
【支出金額および購入数量】
2月の砂糖の支出金額は前年同月からかなりの程度上昇
総務省「家計調査」によると、2024年2月における100世帯当たりの砂糖の購入頻度は31回、1世帯(二人以上)当たりの支出金額は88円(前年同月比7.3%高、前月比8.6%高)であった(図11)。また、同月の1世帯当たりの砂糖の購入数量は、264グラム(同11.1%減、同7.8%増)であった(図12)。