ホーム > 砂糖 > 砂糖の国際需給・需給レポート > 3 世界の砂糖需給に影響を与える諸国の動向(2024年4月時点予測)
最終更新日:2024年5月10日
2023/24年度の砂糖生産量はかなりの程度、輸入量は大幅に増加の見込み
2023/24年度(10月〜翌9月)のサトウキビの収穫面積は、116万へクタール(前年度比5.3%増)とやや増加が見込まれている(表)。サトウキビ生産量は、広西チワン族自治区と雲南省における1月の降霜が生育の懸念材料となっていたものの、サトウキビの収穫作業は順調に進んだため、7295万トン(同16.5%増)と大幅な増加が見込まれている。一方で、てん菜の収穫面積は、新疆ウイグル自治区で寒さによる部分的な不作が生じたことなどから、18万ヘクタール(同1.1%減)とわずかな減少が見込まれている。てん菜生産量は、収穫面積が減少する中で、機械化が進んだことなどにより、単収が増加したことで、943万トン(同8.2%増)とかなりの程度増加が見込まれている。
砂糖生産量は、原料作物の生産回復を背景に、1064万トン(同9.7%増)とかなりの程度増加し、21/22年度の水準にまで回復が見込まれている。輸入量は、引き続き需給ギャップを埋めるための一定の輸入量が予想されることから、732万トン(同24.5%増)と大幅な増加が見込まれている。