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2 主要国の砂糖需給(2024年6月時点予測)

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最終更新日:2024年7月10日

2 主要国の砂糖需給(2024年6月時点予測)

2024年7月



【生産量】
 
ブラジルは、サトウキビの主産地である中南部が天候に恵まれたことで増産が期待されることから、4935万トン(前年度比24.2%増)と大幅な増加が見込まれている(図)。

 インドは、モンスーン到来の遅れや季節外れの大雨などによるサトウキビの減産を受け、3468万トン(同2.0%減)とわずかに減少が見込まれている。

 EUは、雨天が続き、近年、主産地の多くで懸念されている萎黄(い おう)(注)の発生が減少したことから、1634万トン(同4.9%増)とやや増加が見込まれている。

【輸入量】
 
中国は、世界的な砂糖価格の上昇などを背景に22/23年度には砂糖の輸入を停止した時期があったものの、23年6月以降は再開し、ブラジルからの輸入を軸に750万トン(同27.5%増)と大幅な増加が見込まれている。

 インドネシアは、エルニーニョ現象の影響などにより生産量がやや落ち込むことに加えて、世界的な砂糖価格の上昇などにより、558万トン(同16.2%減)と大幅な減少が見込まれている。

【消費量】
 
インドは、スナック菓子市場の拡大やケータリングサービスの利用者の増加により、3154万トン(同4.8%増)とやや増加し、世界の砂糖総消費量の16%を占めると見込まれている。

 EUは、1707万トン(同0.7%減)とわずかな減少が見込まれ、長らく砂糖需要を拡大させてきた中国は、1696万トン(同2.3%増)とわずかに増加するものの、EUの消費量をわずかに下回ると見込まれている。

【輸出量】
 
ブラジルは、インドやタイなど主要輸出国がいずれも減産見込みから輸出量を大幅に減らすと見込まれる中、生産量の増加に後押しされ、3773万トン(同30.2%増)と大幅に増加し、世界の砂糖総輸出量の約5割を占めると見込まれている。

 タイは、収穫面積の減少や年初の高温、乾燥によるサトウキビの減産などから、634万トン(同20.8%減)と大幅な減少が見込まれている。

 インドは、減産に伴う国内需要の不足分を確保するため、政府による輸出制限を実施していることなどから、412万トン(同52.3%減)と大幅な減少が見込まれている。

(注)アブラムシによって媒介される植物ウイルス病。
 

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