ホーム > 砂糖 > 砂糖の国際需給・需給レポート > 4 日本の主要輸入先の動向(2024年7月時点予測)
最終更新日:2024年8月9日
2024/25年度の砂糖輸出量はかなりの程度減少する見込み
2024/25年度(4月〜翌3月)のサトウキビ収穫面積は、36万ヘクタール(前年度比1.4%増)とわずかな増加が見込まれている(表)。サトウキビ生産量は、収穫面積の増加に加え、サトウキビの生育に有利な気象条件となることから、3102万トン(同4.3%増)とやや増加が見込まれている。
砂糖生産量は、6月予測と同じく410万トン(同1.2%減)とわずかな減少が見込まれている。現地報道によると、豪州最大の精糖企業で発生したストライキにより、サトウキビの破砕開始が2〜3週間ほど遅れるとされている。砂糖輸出量は、アジア地域や50年ぶりに輸出が再開された英国向けの伸びが引き続き期待されるものの、砂糖の減産見込みにより、308万トン(同8.2%減)とかなりの程度減少が見込まれている。
2023/24年度の砂糖生産量および輸出量はサトウキビの減産により、
大幅に減少する見込み
2023/24年度(10月〜翌9月)のサトウキビ収穫面積は、152万ヘクタール(前年度比0.2%増)と前年度並みと見込まれている(表)。サトウキビ生産量は、エルニーニョ現象による天候不順で不作傾向となったことなどから、8217万トン(同12.5%減)とかなり大きな減産が見込まれている。
砂糖生産量は、サトウキビの減産やこれまでの収穫分の可製糖率(CCS)(注)が低いことで、932万トン(同20.3%減)と大幅な減少が見込まれている。砂糖輸出量は、砂糖生産量の減少を背景に631万トン(同21.2%減)と大幅な減少が見込まれている。
(注)可製糖率:サトウキビのショ糖含有率、繊維含有率および搾汁液の純度から算出される回収可能な糖分の割合。