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最終更新日:2024年9月10日
【粗糖の輸入動向】
6月の輸入量は前年同月からかなり大きく増加
財務省「貿易統計」によると、2024年6月の甘しゃ糖・分みつ糖(HSコード 1701.14−110)および甘しゃ糖・その他(同1701.14−200の豪州)の輸入量は、14万1464トン(前年同月比13.9%増、前月比12.6%増)であった(図1)。
輸入先は甘しゃ糖・分みつ糖についてはタイ、甘しゃ糖・その他については豪州で、国・地域別の輸入量は次の通りであった(図2)。
タイ
2万8878トン(前年同月比3.2倍、前月比44.2%増)
豪州
11万2586トン(同2.3%減、同6.6%増)
2024年6月の甘しゃ糖・分みつ糖の1トン当たりの輸入価格は、9万7881円(前年同月比5.5%安、前月比3.3%安)であった(図3)。
国・地域別の1トン当たりの輸入価格は、次の通りであった。
タイ
9万7881円(前年同月比5.5%安、前月比3.1%安)
また、同月における甘しゃ糖・その他の豪州からの高糖度原料糖の1トン当たりの輸入価格は、8万8252円(前年同月比5.9%安、前月比7.7%安)であった(図4)。
【含みつ糖の輸入動向】
6月の輸入量は前年同月から大幅に増加
財務省「貿易統計」によると、2024年6月の含みつ糖(HSコード 1701.13−000、1701.14−190)の輸入量は、709トン(前年同月比25.3%増、前月比39.6%増)であった(図5)。
輸入先は中国、タイおよびフィリピンで、国・地域別の輸入量は次の通りであった(図6)。
中国
489トン(前年同月比0.6%増、前月比13.5%増)
タイ
168トン(同4.0倍、同4.0倍)
フィリピン
52トン(同44.4%増、同52.9%増)
2024年6月の1トン当たりの輸入価格は、17万8931円(前年同月比7.1%高、前月比3.5%安)であった(図7)。
国・地域別の1トン当たりの輸入価格は、次の通りであった。
中国
18万3227円(前年同月比16.0%高、前月比0.3%高)
タイ
13万8613円(同8.6%高、同13.0%高)
フィリピン
25万4077円(同23.0%安、同2.4%高)
【加糖調製品の輸入動向】
6月の加糖調製品の輸入量は前年同月から大幅に減少
財務省「貿易統計」によると、2024年6月の加糖調製品の輸入量は、3万691トン(前年同月比16.0%減、前月比3.6%増)であった(図8)。
品目別の輸入量は、表4の通りであった。
7月の移出量は前年同月からかなりの程度増加
2024年7月の異性化糖の移出量は、8万7830トン(前年同月比8.3%増、前月比12.3%増)であった(図9)。
同月の種類別の移出量は、次の通りであった(図10)。
果糖含有率40%未満
334トン(前年同月比7.7%減、前月比17.0%増)
同40%以上50%未満
2万898トン(同8.1%増、同9.3%増)
同50%以上60%未満
6万5310トン(同7.5%増、同13.5%増)
同60%以上
1288トン(同89.8%増、同3.4%増)
【市場価格】
砂糖・異性化糖ともに前月と同水準で推移
7月の糖種別・地域別の砂糖価格(日経相場)は、次の通りであった。
上白糖(大袋)
東京
1キログラム当たり249〜251円
大阪
同249〜251円
名古屋
同252円
関門
同254円
上白糖(小袋)
東京
1キログラム当たり261〜265円
大阪
同264〜265円
本グラニュー糖(大袋)
東京
1キログラム当たり254〜256円
大阪
同254〜256円
名古屋
同257円
ビート・グラニュー糖(大袋)
東京
1キログラム当たり249〜251円
大阪
同249〜251円
名古屋
同250円
7月の異性化糖の価格(日経相場、大口需要家向け価格、東京、タンクローリーもの、JAS規格品、水分25%)は、次の通りであった。
果糖分42%もの
1キログラム当たり166〜167円
果糖分55%もの
同172〜173円
【小売価格】
7月の上白糖小袋の地域間の価格差は最大で53.5円
KSP−POSデータ(全国501店舗)によると、スーパーにおける7月の上白糖小袋(1キログラム)の平均小売価格は、260.0円(前年同月差26.5円高、前月差1.1円高)であった。最も高かったのは中国・四国で、最も安かった関西との価格差は53.5円であった。
同月の地域別(注)の平均小売価格は、次の通りであった(表5)。
(注)地域の内訳は、次の通りである(以下同じ)。
関東など:茨城県、栃木県、群馬県、長野県、山梨県、静岡県
首都圏:東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県
中部:新潟県、富山県、石川県、福井県、岐阜県、三重県、愛知県
関西:大阪府、兵庫県、京都府、滋賀県、和歌山県、奈良県
7月のグラニュー糖小袋の地域間の価格差は最大で70.8円
KSP−POSデータ(全国501店舗)によると、スーパーにおける7月のグラニュー糖小袋(1キログラム)の平均小売価格は、317.6円(前年同月差32.0円高、前月差2.4円高)であった。最も高かったのは中国・四国で、最も安かった関西との価格差は70.8円であった。
同月の地域別の平均小売価格は、次の通りであった(表6)。
7月の三温糖小袋の地域間の価格差は最大で68.7円
KSP−POSデータ(全国501店舗)によると、スーパーにおける7月の三温糖小袋(1キログラム)の平均小売価格は、301.3円(前年同月差28.6円高、前月差0.1円安)であった。最も高かったのは中国・四国で、最も安かった関西との価格差は68.7円であった。
同月の地域別の平均小売価格は、次の通りであった(表7)。
【支出金額および購入数量】
6月の砂糖の支出金額は前年同月からかなりの程度下落
総務省「家計調査」によると、2024年6月における100世帯当たりの砂糖の購入頻度は35回、1世帯(二人以上)当たりの支出金額は131円(前年同月比7.7%安、前月比27.2%高)であった(図11)。また、同月の1世帯当たりの砂糖の購入数量は、350グラム(同16.9%減、同7.7%増)であった(図12)。