ホーム > 砂糖 > 砂糖の国際需給・需給レポート > 4 日本の主要輸入先の動向(2024年10月時点予測)
最終更新日:2024年11月11日
2024/25年度の砂糖輸出量はかなりの程度減少する見込み
2024/25年度(4月〜翌3月)のサトウキビ収穫面積は、34万ヘクタール(前年度比0.2%減)と前年度並みが見込まれている(表)。サトウキビ生産量は、8月の豪雨により収穫が遅れているものの、生育が順調に進んだことから、3032万トン(同1.9%増)とわずかに増加が見込まれている。
砂糖生産量は、410万トン(同0.8%減)とわずかに減少が見込まれている。現地では豪州最大の精糖企業で発生したストライキの終結報道が出たものの、工場の閉鎖に伴いサトウキビの破砕に遅れが出ているとしている。また、同ストライキによる影響で製糖期間が長引いた場合、サトウキビの品質低下を招く恐れがあるとしている。砂糖輸出量は、アジア地域を中心に需要の伸びが引き続き期待されるものの、砂糖の減産見込みにより、307万トン(同8.5%減)とかなりの程度減少が見込まれている。
2024/25年度の砂糖生産量はサトウキビの増産により、大幅に増加する見込み
2024/25年度(10月〜翌9月)のサトウキビ収穫面積は、167万ヘクタール(前年度比10.0%増)とかなりの程度増加が見込まれている(表)。サトウキビ生産量は、収穫面積の増加と良好な気象条件のもと、9800万トン(同19.3%増)と大幅な増加が見込まれている。
砂糖生産量は、サトウキビ生産量の減少とCCS(注)の低さにより減産した23/24年度から一転し、サトウキビの増産を背景に1169万トン(同25.5%増)と大幅な増加が見込まれている。砂糖輸出量は、インド産やブラジル産の輸出量減少が見込まれる中、砂糖の増産を背景に865万トン(同45.6%増)と大幅な増加が見込まれている。
(注)可製糖率:サトウキビのショ糖含有率、繊維含有率および搾汁液の純度から算出される回収可能な糖分の割合。