ホーム > 砂糖 > 砂糖の国際需給・需給レポート > 2 主要国の砂糖需給(2024年12月時点予測)
最終更新日:2025年1月10日
【生産量】
ブラジルは、主産地である中南部地域の干ばつがサトウキビの作柄や生産量に悪影響を及ぼしたことなどから、4627万トン(前年度比6.2%減)とかなりの程度減少が見込まれている(図)。
インドは、サトウキビの収穫面積の減少に加え、政府が製糖工場でのサトウキビ由来のエタノール生産制限を解除したことなどから、3143万トン(同9.4%減)とかなりの程度減少が見込まれている。
EUは、生産量上位国であるフランス、ドイツ、ポーランドを中心にてん菜の収穫面積の増加が見込まれることから、1746万トン(同6.5%増)とかなりの程度増加が見込まれている。
中国は、サトウキビの主産地である広西チワン族自治区の一部で9月の台風による被害があったものの、それ以降は良好な天候に恵まれたことでサトウキビの増産が期待され、1169万トン(同25.5%増)と大幅な増加が見込まれている。
【輸入量】
インドネシアは、人口の増加に伴い砂糖の消費量が順調に伸びていることから、輸入量は648万トン(同16.1%増)と大幅な増加が見込まれている。
中国は、引き続き国内の需給ギャップ是正のため、ブラジルからの輸入を軸に一定の輸入量が見込まれるものの、砂糖の増産などを背景に513万トン(同31.4%減)と大幅な減少が見込まれている。
【消費量】
インドは、堅調な需要に後押しされ、3164万トン(同1.6%増)とわずかに増加し、世界の砂糖総消費量の17%を占めると見込まれている。
消費量第2位の中国は、1706万トン(同0.6%増)、同第3位のEUは、1697万トン(同1.8%増)といずれもわずかに増加するものの、同第4位の米国は1130万トン(同0.9%減)とわずかに減少が見込まれている。
【輸出量】
ブラジルは、生産量の減少に伴い3590万トン(同4.7%減)とやや減少する一方、タイは、収穫面積の増加などでサトウキビの増産が見込まれることから、877万トン(同49.0%増)と大幅な増加が見込まれている。
インドは、政府による輸出制限の継続やサトウキビ由来エタノールの生産解禁により、334万トン(同25.5%減)と大幅な減少が見込まれている。