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最終更新日:2025年3月10日
ニューヨーク粗糖先物相場の動き(1/2〜2/10)
〜供給懸念の緩和とドル高により17セント台まで下落したものの、その後は19セント台まで回復〜
2025年1月のニューヨーク粗糖先物相場(3月限)の推移を見ると、2日はインド砂糖・バイオエネルギー製造業者協会(ISMA)が24年10月から12月までの砂糖生産量を前年同期比減と発表したことで、1ポンド当たり19.73セント(注1)と前取引日から上昇した。3日以降は供給懸念の緩和とドル高(注2)により下落基調となり、15日には同18.01セントをつけた。16日はドル安により一時的に上昇したが、17日以降はインドの砂糖輸出規制の緩和などから下落し、21日には同17.79セントをつけた。22日以降はレアル高とタイ産砂糖の生産量減少見通しなどから上昇基調となり、30日には同19.47セントまで回復したものの、31日はドル高により同19.35セントと小幅な下落となった。
2月に入ると、3日はドル高で前取引日に続き小幅な下落となったが、4日以降は1月末までのインド産砂糖生産量が前年同期比減となったことで上昇し、5日には同19.76セントとなった。6日以降は世界的な需給見通しの改善から下落したものの、10日はレアル高により同19.50セントと上昇した。
(注1)1ポンドは約453.6グラム、1米セントは1米ドルの100分の1。
(注2)粗糖は米ドル建てで取引されるため、米ドルに対してレアルが下落すると、相対的にブラジル産粗糖の価格競争力が高まる。世界最大の砂糖輸出国ブラジルの輸出意欲が高まると、需給の緩和につながることから、価格を押し下げる方向に作用する。