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最終更新日:2025年4月10日
【粗糖の輸入動向】
1月の輸入量は前年同月から大幅に増加
財務省「貿易統計」によると、2025年1月の甘しゃ糖・分みつ糖(HSコード 1701.14−110)および甘しゃ糖・その他(同1701.14−200の豪州)の輸入量は、4万6501トン(前年同月比67.2%増、前月比65.0%減)であった(図1)。
輸入先は甘しゃ糖・分みつ糖については輸入実績が無く、甘しゃ糖・その他については豪州で、国・地域別の輸入量は次の通りであった(図2)。
豪州
4万6501トン(前年同月比67.4%増、前月比65.0%減)
2025年1月における甘しゃ糖・分みつ糖の1トン当たりの輸入価格については輸入実績が無く(図3)、甘しゃ糖・その他の豪州からの高糖度原料糖の1トン当たりの輸入価格は、9万2171円(前年同月比17.6%安、前月比1.7%安)であった(図4)。
【含みつ糖の輸入動向】
1月の輸入量は前年同月から大幅に減少
財務省「貿易統計」によると、2025年1月の含みつ糖(HSコード 1701.13-000、1701.14-190)の輸入量は、154トン(前年同月比67.4%減、前月比41.7%減)であった(図5)。
輸入先はブラジル、タイ、中国、フィリピンおよびインドで、国・地域別の輸入量は次の通りであった(図6)。
ブラジル
57トン(前年同月比50.0%減、前月比50.0%増)
タイ
54トン(同80.0%減、前月輸入実績なし)
中国
22トン(同70.7%減、前月比82.0%減)
フィリピン
16トン(同14.3%増、同33.3%減)
インド
5トン(前年同月輸入実績なし、同25.0%増)
2025年1月の1トン当たりの輸入価格は、27万1532円(前年同月比22.3%高、前月比10.7%高)であった(図7)。
国・地域別の1トン当たりの輸入価格は、次の通りであった。
ブラジル
39万5474円(前年同月比16.8%高、前月比0.9%安)
タイ
17万9333円(同6.8%安、前月輸入実績なし)
中国
19万1773円(同1.2%安、前月比11.3%高)
フィリピン
22万5250円(同51.7%安、同48.4%安)
インド
35万3400円(前年同月輸入実績なし、同6.0%高)
【加糖調製品の輸入動向】
1月の加糖調製品の輸入量は前年同月からかなりの程度減少
財務省「貿易統計」によると、2025年1月の加糖調製品の輸入量は、3万745トン(前年同月比7.4%減、前月比5.8%増)であった(図8)。
品目別の輸入量は、表4の通りであった。
2月の移出量は前年同月からやや減少
2025年2月の異性化糖の移出量は、5万7486トン(前年同月比4.8%減、前月比2.4%増)であった(図9)。
同月の種類別の移出量は、次の通りであった(図10)。
果糖含有率40%未満
281トン(前年同月比31.9%減、前月比19.3%増)
同40%以上50%未満
1万5764トン(同3.5%減、同1.2%増)
同50%以上60%未満
4万909トン(同4.9%減、同2.9%増)
同60%以上
532トン(同17.1%減、同7.9%減)
2月のグラニュー糖小袋の平均小売価格は326.4円
KSP-POSデータ(全国501店舗)によると、スーパーにおける2月のグラニュー糖小袋(1キログラム)の平均小売価格は、326.4円(前年同月差20.5円高、前月差1.0円高)であった。最も高かったのは東北で、最も安かったのは関西であった。
同月の地域別の平均小売価格は、次の通りであった(表6)。
2月の三温糖小袋の平均小売価格は309.8円
KSP-POSデータ(全国501店舗)によると、スーパーにおける2月の三温糖小袋(1キログラム)の平均小売価格は、309.8円(前年同月差19.3円高、前月差1.6円高)であった。最も高かったのは東北で、最も安かったのは関西であった。
同月の地域別の平均小売価格は、次の通りであった(表7)。
【支出金額および購入数量】
1月の砂糖の支出金額は前年同月からかなりの程度下落
総務省「家計調査」によると、2025年1月における1世帯(二人以上)当たりの支出金額は76円(前年同月比6.2%安、前月比42.9%安)であった(図11)。また、同月の1世帯当たりの砂糖の購入数量は、217グラム(同11.4%減、同47.1%減)であった(図12)。