

ホーム > 砂糖 > 砂糖の国際需給・需給レポート > 4 日本の主要輸入先の動向(2025年11月時点予測)
最終更新日:2025年12月10日

2025/26年度の砂糖生産量および輸出量はかなりの程度増加する見込み
2025/26年度(4月〜翌3月)のサトウキビ収穫面積は、35万ヘクタール(前年度比0.0%増)と前年度並みが見込まれている(表)。サトウキビ生産量は、一定の労働力確保に加え、前年度より生育に適した天候になるとの見通しから、2964万トン(同7.0%増)とかなりの程度増加が見込まれている。一部地域では過湿による収穫遅延があったものの、7月の降水量が平年を大幅に下回ったことで収穫進度が加速し、現在の収穫進捗率は9割弱とされる。
砂糖生産量は、CCS(注)が収穫の進捗に伴い改善され、現在は前年度を上回る状況であることや、サトウキビ増産と製糖工場の順調な稼働状況から、410万トン(同8.4%増)とかなりの程度増加が見込まれている。砂糖輸出量は、アジア地域向けを中心に引き続き多くの需要があることから、311万トン(同7.3%増)とかなりの程度増加が見込まれている。
(注)Commercial Cane Sugar(可製糖率)の略。サトウキビのショ糖含有率、繊維含有率および搾汁液の純度から算出される回収可能な糖分の割合。



2025/26年度の砂糖生産量はかなりの程度、輸出量は大幅な増加見込み
2025/26年度(10月〜翌9月)のサトウキビ収穫面積は、157万ヘクタール(前年度比2.2%増)とわずかな増加が見込まれている(表)。サトウキビ生産量は、一部地域で集中豪雨に見舞われたものの、収穫前の乾燥した天候が収量に有利に働くことで、9750万トン(同5.9%増)とやや増加が見込まれている。また、サトウキビ・砂糖委員会事務局(OCSB)は、25/26年度の焼き畑収穫(注)の割合を24/25年度の14.86%から10%以下まで引き下げることを目標とし、製糖工場における焼き畑収穫サトウキビの受け入れ制限、サトウキビ生産者の農業機械購入支援などを実施するとしている。
砂糖生産量は、サトウキビ増産により、1143万トン(同8.0%増)とかなりの程度増加が見込まれている。砂糖輸出量は、ブラジル産の輸出量減少が見込まれる中、砂糖の増産を背景に904万トン(同29.8%増)と大幅な増加が見込まれている。
(注)サトウキビの梢頭部や葉を燃やした後に収穫する方法。
