

ホーム > 砂糖 > 機構から > 砂糖の価格調整業務実績について(令和6砂糖年度)
最終更新日:2025年12月10日









ア 輸入糖
6SYの輸入糖の売買数量は、前SY比3.9%減の115万6000トンとなった(表8)。これは、好調なインバウンド需要により砂糖需要量が増加したものの、国内のてん菜糖供給量が回復したためである。一方、粗糖の平均輸入価格が低下し、調整金単価が上昇したことから、売買差額は前SY比37.4%増の211億4500万円となった(表8)。
イ 異性化糖
異性化糖は、前SY中の令和6年1〜3月期に平均供給価格が標準価格を下回って13年ぶりに売買が発生し、同年4月以降は異性化糖売買の運用見直しにより、継続して売買が発生している。6SYの異性化糖の売買数量は、前SY比27.5%増の76万6000トンとなり、売買差額は、調整金単価の上昇も相まって前SY比2.2倍の22億1700万円となった(表8)
ウ 輸入加糖調製品
6SYの輸入加糖調製品の売買数量は、前SY比0.6%減の32万4000トンとなった。これは、円安を背景に砂糖に対する価格優位性が薄れたことなどが要因として考えられる。他方、ココア調製品のCIF価格(課税標準価額)が上昇したことなどから、売買差額は前SY比3.2%増の106億7300万円となった(表8)。

ア てん菜・てん菜糖
6SYの北海道のてん菜は、作付面積の減少に加え、生育期間中の気温が総じて平年より高く推移し、昨年ほどではなかったものの各地で褐斑病の発生が確認され、根中糖分の低下が見られた。他方、単収は平年をかなり上回ったことから、てん菜の生産量は前SY比2.4%増の348万5000トン、産糖量は同20.5%増の54万トンとなった(表9)。

イ サトウキビ・甘しゃ糖
6SYの鹿児島県および沖縄県のサトウキビは、収穫面積が増加したことに加え、一部の島において台風の影響などが見られたものの、全体としては気象条件に恵まれた。その結果、両県を合わせた生産量は前SY比18.9%増の140万4000トン、産糖量は同12.7%増の15万1000トンとなった(表10、表11)。


ア 甘味資源作物交付金(サトウキビのみ)
6SYの甘味資源作物交付金(注1)は、サトウキビ生産量の増加により、交付決定数量は前SY比18.2%増の132万2000トンとなり、交付決定金額は同13.5%増の221億6900万円となった(表12)。
(注1)サトウキビの収穫期はおおむね12月から翌年5月ごろまでであり、製造事業者への売渡し数量に応じて生産者に交付金を交付している。

イ 国内産糖交付金
(ア)てん菜糖の交付状況
6SYのてん菜糖に係る国内産糖交付金(注2)は、交付決定数量が前SY比1.4%減の50万5000トンとなり、交付決定金額は、更なる交付金単価の低下もあって同35.4%減の67億円となった(表13)。
(注2)てん菜糖製造事業者の販売は年間を通じて行われ、販売数量に応じて交付金を交付している。

(イ)甘しゃ糖の交付状況
6SYの甘しゃ糖に係る国内産糖交付金(注3)は、サトウキビの生産量の増加に伴う産糖量の増加により、交付決定数量は前SY比11.9%増の15万トンとなり、交付決定金額は、てん菜糖と同様に交付金単価の低下により同2.4%減の64億5400万円となった(表14)。
(注3)甘しゃ糖製造事業者が製造した粗糖は、製糖後それほど期間を置かずに精製糖メーカーに販売されるため、操業時期に対応して交付金を交付している。

